【フェラーリ F8トリブート】V8エンジンへのオマージュ…フェラーリ史上最強

フェラーリF8トリブート
フェラーリF8トリブート全 27 枚

フェラーリは6月25日、『F8トリブート』のジャパンプレミアを、東京都現代美術館(江東区)で開催した。会場には、フェラーリV8エンジンの象徴とも言える『F40』や、『308GTB』と言った歴史的モデルも展示されていた。

ステージには、フェラーリ極東中東エリアヘッドオブコミュニケーションズのフイ・ピン・リム氏が登壇し、F8トリブートについてビデオ映像を交えながら説明した。

まず、F8トリブートにも搭載されている総排気量3902ccのV8エンジンは、「フェラーリにとって重要なエンジンであることはもちろん、2016年、2017年、2018年と、3年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーの『最優秀エンジン』に選ばれるほど、自動車産業界にとっても素晴らしいエンジンである」とアピールした。2018年には、過去20年にわたる歴代の『最優秀エンジン』の中で、最も優秀なエンジンを選出する特別賞、『ベスト・オブ・ベスト』も受賞しているとのこと。

最高出力は720PSで、排気量1リットル当たり185PSという記録的な比出力を誇るこのエンジンは、ターボラグがほぼ無く、フェラーリ史上もっともパワフルなV8エンジン(スペシャルシリーズのエンジンは除く)となっている。

フイ・ピン・リム氏は「F8トリブートは、この素晴らしい動力性能を持ったエンジンによって、高いスポーツ性能を意のままにコントロールでき、エキサイティングなドライビングプレジャーを体験できるマシンに仕上がっている」と語る。

ユーザビリティについても追求され、ステアリングホイールはハンドリング向上のために小径化された、新設計のものを搭載。そして限界域での車輌コントロールを、よりしやすくする電子制御システム『サイドスリップ・アングル・コントロール・システム』は、最新バージョンの6.1が搭載された。軽量化にも注力され、乾燥重量は『488GTB』よりも40kg軽くなり、応答性能の向上により走る楽しさを最大限強化したという。

過去のV8エンジンモデルへのオマージュも注目ポイントで、F8トリブートのエンジン周りのデザインは、フェラーリで最も有名なV8モデル、F40の特徴的なデザインを現代的にアレンジしたものが採用された。レキサン樹脂製リアウインドウを透してエンジンルームを見ることができる仕様だ。

インテリアについても、新たなダッシュボードデザインが採用され、円形のエアコン吹き出し口、スイッチ類、ドアパネル、トランスミッション・トンネル、新世代HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)など多くのパーツが新設計となっているのが特徴。またF8トリブートに新搭載となった、7インチパッセンジャー・タッチスクリーンディスプレイは、同乗者と情報を共有できるシステムだ。

フイ・ピン・リム氏は最後に、「『F8トリブート』は、歴代のV8エンジンを搭載したフェラーリへのオマージュを込めたネーミングである。歴代モデルの素晴らしいデザイン要素と、今回新たに設計された機能や装備などの要素が集約され、この車に卓越したパフォーマンスをもたらしている」と語り、ジャパンプレミアを締めくくった。

《関口敬文》

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