ZFのアクティブ後輪操舵、ポルシェやフェラーリも採用…50万基を出荷

ZFのアクティブ・リアアクスル・コントロールシステムの「AKC」
ZFのアクティブ・リアアクスル・コントロールシステムの「AKC」全 2 枚

ZFは6月26日、アクティブ・リアアクスル・コントロールシステムの「AKC」が、生産開始から6年で50万基を出荷した、と発表した。

ZFのAKCは、狭い市街地を低速走行する場合には、後輪を前輪と反対方向に操舵し、ヨーレートを向上させる。これにより、回転半径を1割ほど短くでき、取り回し性が引き上げられる。60km/h以上の高速走行時や障害物回避操舵などの際には、後輪を前輪と同じ方向に操舵し、安定性と運動性能を同時に高める。

ZFのAKCは2013年、ポルシェ『911ターボ』と『911 GT3』に採用されて、量産が開始された。また、フェラーリ『GTC4 ルッソ』にも採用されている。ポルシェ『パナメーラ』では、大型シングルアクチュエータ型AKCがリアアクスル中央に配置されている。

またAKCは、アウディ『Q7』などのSUVや、キャデラック『CT6』やBMW『7シリーズ』などセダンにも採用されている。AKCはどのパワートレインにも対応しており、エンジンからハイブリッドやEVまで、あらゆるタイプに搭載できる。

ZFによると、後輪操舵機能はとくに、緊急時や制動時の安全性を飛躍的に高めるという。さらに、AKCは前輪の角度を変えずに部分的な車両操舵が可能なため、自動運転やそれに必要なシステムの冗長化にも対応する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-5』新型を欧州で発表…日本では2026年中に発売
  2. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  3. ジープ『コンパス』新型の写真公開! アウトドアファンの要望に応える新インテリア
  4. 新型ハーレー『ブレイクアウト』&『ローライダー ST』に、SNSでは「更にカッコ良くなってきた」「奥さんの説得頑張るか」など反響
  5. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る