ジャガー XE に最強仕様、「プロジェクト8ツーリング」発表へ…グッドウッド2019

専用のエアロパーツで空力性能を向上

0~96km/h加速は3.3秒で最高速は322km/h

世界限定15台を生産

ジャガー XE SV プロジェクト8 ツーリング
ジャガー XE SV プロジェクト8 ツーリング全 5 枚

ジャガーカーズは7月4日(日本時間7月4日夜)、英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2019」において、ジャガー『XE SV プロジェクト8ツーリング』(Jaguar XE SV Project 8 Touring)を初公開すると発表した。

同車は、ジャガー『XE』をベースにした高性能モデル、「XE SV プロジェクト8」の新バージョンだ。XE SV プロジェクト8は、2017年夏に発表された。世界最速セダンを標榜し、ドイツ・ニュルブルクリンク北コース、中東ドバイのオートドローム、米国のラグナセカの世界の3サーキットにおいて、市販セダンの最速ラップタイムを打ち立てた。世界限定300台を発売し、日本市場にも2181万円の価格で導入されている。

専用のエアロパーツで空力性能を向上

XE SV プロジェクト8 ツーリングは、フロントリップスポイラーやリアディフューザーなど、専用のエアロパーツによって空力性能を向上させた。ボンネット、バンパー、フェンダー、サイドスカート、フロントリップスポイラーには、カーボンファイバーを使用する。ジャガーカーズによると、軽量アルミ構造と相まって、車両重量を最小限に抑えているという。XE SV プロジェクト8のリアの角度調整式大型エアロウィングは、XE SV プロジェクト8 ツーリングでは、小型の固定式トランクスポイラーに変更されている。

ボディカラーは、「SVO」のプレミアムカラーとして、ヴァレンシアオレンジ、ヴェロシティブルー、サテンコリスグレー、ブリティッシュレーシンググリーンの4色を設定する。XE SV プロジェクト8に採用されていたストライプやレース仕様のデカールは、XE SV プロジェクト8 ツーリングには装備されない。

インテリアは、オイスターコントラストステッチを施したエボニーレザーシートを4席に装備する。フロントは、軽量マグネシウムフレームを採用したパフォーマンスシートになる。

0~96km/h加速は3.3秒で最高速は322km/h

XE SV プロジェクト8ツーリングには、SVOの手によってチューニングされた5.0リットルV型8気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンを搭載する。最大出力は600ps、最大トルクは71.4kgmを引き出す。ジャガーカーズによると、ジャガー史上、最もパワフルな市販車になるという。ジャガー XE SV プロジェクト8 ツーリングジャガー XE SV プロジェクト8 ツーリング

トランスミッションはパドルシフト付きの8速クイックシフト、駆動方式はフルタイム4WDだ。インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)搭載のAWDシステムを搭載している。XE SV プロジェクト8ツーリングは、0~96km/h加速3.3秒、最高速322km/h(300km/hでリミッター作動)の優れた動力性能を発揮する。ジャガーカーズによると、スーパーカーに匹敵するパフォーマンスという。

世界限定15台を生産

専用のブレーキシステムは、フロント6ピストンキャリパーと直径400mmのカーボンセラミックディスクを組み合わせる。F1技術を導入した窒化ケイ素のセラミックベアリングも採用した。

XE SV プロジェクト8 ツーリングも、ジャガー ランドローバーの特別車両部門、SVOがデザイン、エンジニアリング、組み立てのすべてを手がけるコレクターズエディションになる。英国コベントリーのSVOテクニカルセンターにおいて、手作業で組み立てられる。ジャガーカーズは、XE SVプロジェクト8ツーリングを、世界限定15台で生産する、としている。

《森脇稔》

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