[取り付け方で音が変わる]パワーケーブル その3…マイナス側の配線方法

リングターミナルの一例(モンスターカーオーディオ)。ボディアースの際には通常、このようなリングターミナルが用いられる。
リングターミナルの一例(モンスターカーオーディオ)。ボディアースの際には通常、このようなリングターミナルが用いられる。全 1 枚

カーオーディオ製品の取り付けにまつわるさまざまなセオリーを紹介しながら、カーオーディオの奥深さに迫ろうとしている当コーナー。現在は「ケーブル」をテーマにお贈りしている。当回も引き続き「パワーケーブル」の引き回しに関するハウツーを紹介する。

今回は、パワーアンプ等のマイナス側の配線方法について解説する。

さて前回までの記事で述べてきたとおり、パワーアンプやパワードサブウーファーのプラス側の配線は、メインバッテリーから直接引き込む“バッ直”という形が取られるのだが、マイナス側はどのように配線するのかと言うと…。単刀直入に答は、「ボディに落とす(ボディアースする)」である。

クルマの電気配線は実は、とある方法を用いて簡略化が成されている。とある方法とは、「ボディをマイナスケーブルとして活用する」というものだ。電装品のマイナス側の配線は基本的に、どこかしらのボディに接続される。そしてその先はボディがケーブルの役目を果たし、エンジンルームのボディのどこかとメインバッテリーのマイナス端子とがケーブルで繋がれ、配線が完結するというわけなのだ。

パワーアンプ等のマイナス側の配線も同様だ。ケーブルをボディのどこかに接続すればワイヤリングを完了できる。なのでマイナス側のケーブルは、プラス側のケーブルと比べると長さが短くてすむ。

なお、接続する場所は基本的にはどこでも良いのだが、汚れやサビが付着していたら、それらはあらかじめしっかりと落とされる。通電が悪くなりそうな要因は極力排除するべきだからだ。また、ボディアースするのに適した場所が塗装されていたなら、その塗装はヤスリ等で削り落とされる。塗装の上からボディアースするのはNGだ。

ボディアースするのに適当な場所が見つかりその部分をキレイにしたら、マイナス側のケーブルの先端にリングターミナル(写真)を取り付け、それをボルトでボディに止めればワイヤリングを完了できる。

また、パワーアンプを複数台使用する場合には、同じ場所にボディアースするのが基本となる。そうすることでパワーアンプ間の電位差をなくすことが可能となるからだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も「パワーケーブル」に関する解説を続行する。お楽しみに。

【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part6 ケーブル編 その8「パワーケーブル lll」

《太田祥三》

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