JR四国の最新振子式2700系、8月6日にデビュー…高徳線の特急から投入

「2600系を踏襲する日本の伝統意匠をアレンジした“Neo Japonism
「2600系を踏襲する日本の伝統意匠をアレンジした“Neo Japonism"」をデザインコンセプトにした2700系。車体には高知の「よさこい」や徳島の「阿波踊り」の情熱をイメージした「ディープレッド」、オリーブの香川県をイメージしたグリーンのラインが配されている。全 12 枚

JR四国は7月29日、2700系気動車の営業運行を8月6日から高徳線で開始すると発表した。

2700系は、1989年に登場した2000系の置換えを目的としたJR四国の新型特急型気動車。2017年に登場した2600系では、2000系で導入されていた振子式が採用されず車体傾斜方式となったが、2700系では再び採用。最高速度は1997年に登場した2000系のバージョンアップ版N2000系以来の130km/hとなっている。

1月には2両編成2本が先行して登場していたが、営業運行に際しては、グリーン車・普通車の合造車2両と普通車14両の計16両を増備する。

初日の8月6日には、高松~徳島間の特急『うずしお1・8・11・14・17・20・23・26号』で運用を開始(ただし1・8号は2600系)。9月3日からは高松~中村・宿毛(すくも)間の特急『しまんと1・10号』、高知~中村・宿毛間の『あしずり6・9号』にも投入され、営業列車としては土佐くろしお鉄道中村線、宿毛線へ初入線する。

2700系2700系

これらの列車は運行日が限定されており、2700系が運用されない日は『うずしお』が2600系、『しまんと』『あしずり』が2000系で運行される。

9月27日からは定期運行に入り、『うずしお31・33号』に充当。9月28日からは『うずしお4・5・7・10・12・15・18・21・24・25・27・28・30号』『あしずり6・9号』『しまんと1・10号』『南風14・15・26・27号』、9月29日からは『南風2・3号』も加わる。

2600系にはなかったグリーン車の車内。2+1列の座席が並ぶ。座席にはフットレストや読書灯、コンセントを備える。普通車とともに窓際座席の足下が2000系よりも広くなっており、車内にはWiFiも備えるが、利用は9月28日からとなっている。2600系にはなかったグリーン車の車内。2+1列の座席が並ぶ。座席にはフットレストや読書灯、コンセントを備える。普通車とともに窓際座席の足下が2000系よりも広くなっており、車内にはWiFiも備えるが、利用は9月28日からとなっている。

なお、2700系の土讃線での営業運行開始に先立って、9月1日には高知~多度津間で同車に乗車できるツアー列車が運行される。時刻は高知10時26分頃発~多度津13時17分頃着・15時11分頃発~高知18時08分頃着。

多度津まで片道乗車のみのAコースと、往復乗車し多度津工場を見学するBコースがあり、旅行代金はAコースが9800円(80人募集)、Bコースがグリーン車1万9800円(12人募集)・普通車1万3800円(138人募集)。多度津工場では2700系と2000系が並べて展示される。

グリーン車の車内グリーン車の車内

申込みは8月1日10時から「JR四国ツアー」のウェブサイトで受け付ける。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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