車載用タッチパネルを大画面化、東レが「メタルメッシュ型感光性導電材料」を実用化

RAYBRIDを用いたメタルメッシュ電極
RAYBRIDを用いたメタルメッシュ電極全 2 枚

東レは7月29日、車載用タッチパネルの視認性を損なわずに大画面化が可能なメタルメッシュ型感光性導電材料「RAYBRID」を実用化し、本格的な量産と販売を開始した。

【画像全2枚】

東レは、2012年に感光性導電材料RAYBRIDをスマートフォンの引き出し配線用途として事業展開して以来、低抵抗と微細配線を極限まで追及し、ディスプレイの大画面化・狭額縁化に貢献してきた。

従来の車載ディスプレイはITO電極を用いており、画面を大型化すると接触部の電気的変化を感知しにくく、反応遅れや誤操作に繋がるおそれがあった。今回開発した感光性導電材料は、銀粒子を分散させたタイプで、2~4μmの細い配線を形成できる材料。ITO電極に比べて低抵抗であるため、メタルメッシュ電極に用いることで、肉眼では電極が見えず、視認性が高い大型ディスプレイを作ることができる。また、メタルメッシュ電極形成時に引き回し配線を一括形成し、プロセスを簡便化できる。

さらに屈曲性に優れており、東レが開発した透明ポリイミドをフィルム基板として組み合わることで、薄くかつ軽いフレキシブルタッチセンサーに応用でき、曲面ディスプレイへの適用が可能。車載用曲面ディスプレイは、自動運転時代における車内空間の快適性向上や高級感のあるインストルメントパネルの装着など、デザインの自由度を拡げるため、今後、拡大すると考えられている。

今回開発した新たなRAYBRIDは、高い視認性と車載用に求められる材料としての高い信頼性が評価され、一部のパネルメーカーは同材料を導入したパネルの量産を開始。東レでは、今後さらなる拡販を図っていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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