インフィニティ、次世代コンセプト3台を同時出展へ…ペブルビーチ2019

Qインスピレーションはミドルセダン

QXインスピレーションは電動SUV

Qsインスピレーションは電動スポーツセダン

インフィニティQインスピレーション
インフィニティQインスピレーション全 18 枚

日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティ(Infiniti)は8月1日、米国で8月16日に開幕する「ペブルビーチ・オートモーティブ・ウィーク2019」において、3台の「インスピレーション」コンセプトカーを、初めて同時に出展すると発表した。

インフィニティのインスピレーションコンセプトカーは、インフィニティの次世代デザイン&テクノロジーを採用したコンセプトカーシリーズだ。

Qインスピレーションはミドルセダン

最初に登場したのが、『Qインスピレーション』で、インフィニティの将来のミドルセダンの方向性を提示したコンセプトカーだ。また、インフィニティの新デザイン言語を導入した最初のモデルでもある。

Qインスピレーションは、ダイナミックかつ明確で、シンプルなボディラインが特長だ。クーペのようなフォルムと細長いシルエットにより、このセグメントでの新しいデザインビジョンを表現した。

インテリアは、「ヒューマンセントリック」がテーマだ。無駄をなくし、クリーンかつシンプルなデザインを目指した。4名乗りの室内は、前後をフローティングコンソールが貫く設計だ。ホワイト仕上げのシートは、乗員のショルダー部分に新デザインを取り入れた。

また、Qインスピレーションには、次世代パワートレインの小型4気筒エンジン、「VCターボ」を搭載した。VCターボエンジンは、ピストンの上死点の位置をシームレスに変化させることで圧縮比を自在に変化させ、最適なパワーと効率をもたらす新技術だ。ターボ付きガソリンエンジンのパワーと、ディーゼルエンジンやハイブリッドが持つ高い効率性を追求している。

QXインスピレーションは電動SUV

続いて登場したのが、『QXインスピレーション』だ。インフィニティブランド初のEVクロスオーバーを示唆した1台となる。インフィニティは2025年までに、グローバル販売台数の半数以上が電動化車両になると想定しており、QXインスピレーションで電動化の方向性を提示した。

QXインスピレーションでは、新開発のEVプラットフォームを採用する。ラウンジのようなインテリアを備え、最新の先進運転支援システム(ADAS)も装備した。EVパワートレインの詳細は公表されていないが、前後にモーターを採用し、「e-AWD」と呼ばれる電動4WDシステムで駆動する。大容量のバッテリーを、車両の床下に搭載している。

Qsインスピレーションは電動スポーツセダン

3台目のインスピレーションコンセプトカーが、『Qsインスピレーション』だ。インフィニティの将来の電動スポーツセダンを提示するコンセプトカーとなる。インフィニティは今後、先進パワートレイン搭載モデルを順次市場に投入していく。

Qsインスピレーションには、インフィニティの最新DNAを導入する。電動化に取り組むインフィニティの生産モデルをプレビューするデザインとなっており、存在感のある新しいエクステリアが特長だ。インフィニティによると、このコンセプトカーの柔軟なアーキテクチャーは、高性能の電動パワートレインを搭載できるよう設計されているという。

インテリアは、ドライバー重視のコクピットと、乗員がリラックスできるキャビンスペースの2つの異なるゾーンを持つ。また、ドライバー正面のメーターとセンターコンソールに、大型ディスプレイを配置したデジタルコクピットも採用した。ラウンジのような広いインテリアは、伝統的な3ボックスセダンデザインを再解釈したものだ。

また、Qsインスピレーションには、電動全輪駆動のe-AWDシステムを搭載する。まったく新しい柔軟なアーキテクチャーは、高性能電動パワートレイン向けに専用開発されたもの。インフィニティによると、Qsインスピレーションは、瞬時の加速と長い航続でドライバーを興奮させる低重心パワートレインと、強力なe-AWDシステムが特長になるという。

《森脇稔》

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