アウディ、秘蔵の『RS8』プロトタイプ公開…量産化には至らず

RSの25周年を記念した特別展示で公開

2013年に当時のS8をベースに開発

ボディカラーはマットグレー

アウディ、秘蔵の『RS8』プロトタイプ公開…量産化には至らず
アウディ、秘蔵の『RS8』プロトタイプ公開…量産化には至らず全 9 枚

アウディは、ドイツ・ネッカーズルムのアウディフォーラムで開催中の展覧会「25 years of RS」において、アウディ『RS8』(Audi RS8)のプロトタイプを初公開した。

画像:アウディ RS8 のプロトタイプ

RSの25周年を記念した特別展示で公開

「25 years of RS」は、アウディの高性能モデル、「RS」シリーズのデビュー25周年を記念した特別展示だ。アウディRSシリーズの原点に位置するのが、1994年に発表されたアウディ『RS2アバント』。RS2アバントは、現在のアウディRSシリーズのルーツにあたるモデルで、当時のアウディ『80アバント』をベースに開発された。

アウディRS2アバントでは、2.2リットル直列5気筒ガソリンエンジンに、大容量ターボチャージャーを装着。最大出力315ps、最大トルク41.8kgmを引き出し、4WDの「クワトロ」と6速MTの組み合わせにより、0~100km/h加速5.4秒、最高速262km/hの性能を誇った。また、アウディRS2アバントの開発には、ポルシェが参画しており、車両の組み立ては、ポルシェの工場で行われた。

25 years of RSでは、最新の量産車に加えて、希少なモデルを含めた合計14台のRSシリーズを見ることができる。例えば、2011年にドイツ・ニュルブルクリンク用に製作されたファクトリー仕様の『TT RS』のレーシングバージョン、2013年にDTMで年間タイトルを獲得した『RS 5 DTM』、ブラジル人ポップアーティストのロメロ・ブリットによって特別なグラフィックが施された『RS4』も展示されている。

2013年に当時のS8をベースに開発

「25 years of RS」において、アウディが初公開したのが、RS8のプロトタイプだ。これはアウディが2013年、当時の『S8』をベースに開発した1台。アウディのRSシリーズにはこれまで、『RS3 スポーツバック』、『RS3セダン』、『TT RS』、『RS4アバント』、『RS5スポーツバック』、『RS5クーペ』、『RS6アバント』、『RS7スポーツバック』などが用意されてきた。しかし、RS8は存在しない。

アウディによると、RS8はプロトタイプであり、量産化には至らなかったという。また、このプロトタイプはさまざまなセキュリティ機能を備えており、将来の技術の基盤を提供した、としている。

ボディカラーはマットグレー

今回、RSシリーズのデビュー25周年に合わせて初公開されたRS8のプロトタイプには、マットグレーのボディカラーを採用している。足元には、ピレリ製の大径タイヤやセラミックブレーキを装着した。インテリアは、ステアリングホイールをフラットボトムに変更。さらに、オレンジステッチ入りのレザー内装、カーボンファイバーパネルなどが装着されている。

当時最先端の「アウディマトリックスLEDヘッドライト」も装備する。左右のヘッドライトには、各25個のLEDを5グループに分けて配置しており、各グループで、個別に光量を調整できるのが特長だ。さらに、アウディマトリックスLEDヘッドライトでは、対向車や先行車を検知して、相手がまぶしくないように自動的に光量を調整。他車がまぶしさを感じない方向には、ハイビームで照らし続けることもできる。

パワートレインに関しては、公表されていない。当時のS8は直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載していた。このV8ツインターボは、最大出力520hp、最大トルクは66.3kgmを獲得。0~100km/h加速は4.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを備えていた。RS8のプロトタイプでは、これを上回るスペックが想定されていたと推測される。

《森脇稔》

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