セイノーホールディングスは、ビッグデータ、ロボット、AI、IoT、シェアリング(BRAIS)といったIT技術を活用してトラックドライバー不足などの物流問題の解決を図るため、長崎市に開発拠点を開設すると発表した。
物流業界の人手不足は深刻化しており、物流危機とも言われている。同社グループでは、労働者やトラックなど、限りあるリソースを最適化して生産性を向上することが課題解決に不可欠と判断、リソースマッチングによる積載率の向上、ダイナミックプライシングによる荷量の平準化、ロボットの活用による業務の省人化などに取り組んでおり、これらの取り組みを進めるため、BRAISを活用したソリューション開発体制を強化するため、拠点を開設する。
拠点は、セイノーグループのIT企業であるセイノー情報サービスの新たな事業所と位置付ける。2020年4月をめどにデポ(小規模拠点)を開設し、その後、2021年10月の事業開始に合わせて正式拠点を開設する計画。
拠点を設置する長崎県は、県総出でIT人材の育成に取り組んでおり、同社は長崎県をはじめとした自治体や県内教育機関とも連携し、高度IT人材を採用して開発体制を拡充する。