ポルシェ カイエン 新型にPHV、シリーズ最強の680馬力…フランクフルトモーターショー2019で発表へ

0~100km/h加速3.8秒

EVモードは最大40km

最新システムで足回りを強化

ポルシェ・カイエンターボ S Eハイブリッド
ポルシェ・カイエンターボ S Eハイブリッド全 10 枚

ポルシェ(Porsche)は、9月にドイツで開催されるフランクフルトモーターショー2019において、『カイエンターボSEハイブリッド』と『カイエンターボSEハイブリッドクーペ』を初公開すると発表した。

両車は、新型「カイエン」と、その派生モデルの「カイエンクーペ」のプラグインハイブリッド車(PHV)だ。新型カイエンシリーズにおいて、最もパワフルなモデルに位置付けられる。

0~100km/h加速3.8秒

PHVシステムは、4.0リットルV型8気筒ガソリンターボエンジン(最大出力550ps)に、電気モーター(最大出力136ps)を組み合わせたもの。システム全体で、680psのパワーを獲得する。トランスミッションは、8速「ティプトロニックS」だ。

V8エンジンと8速ティプトロニックSの間に、電気モーターを配置した。2つのモーターが、「エレクトリッククラッチアクチュエータ(ECA)」と呼ばれるハイブリッドモジュール内の分離クラッチを介して、相互接続されている。PHVシステムは、アイドル回転数をわずかに超えた回転域から、91.8kgmの最大トルクを引き出す。これにより、0~100km/h加速3.8秒、最高速295km/hの性能を発揮する。

EVモードは最大40km

荷室の床下には、蓄電容量14.1kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。Eパワードライビングモードでは、電気モーターのみで最高速135km/hでの走行が可能だ。他のモードで、パワーブーストを追加することもできる。標準装備の「スポーツクロノパッケージ」では、ハイブリッドオート、スポーツ、スポーツプラスの3モードが選択できる。

EVモードでは、ゼロエミッションで最大40kmが走行可能。NEDC計測モードでの燃費は、27km/リットルを実現する。リチウムイオンバッテリーは、「ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)」、「Porsche Connectアプリ」を利用して、充電を計画することができる。

最新システムで足回りを強化

「ポルシェダイナミックシャシーコントロールシステム(PDCC)」、電気機械式ロール抑制システム、「ポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)」、リアディファレンシャルロック、「ポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)」システムを標準装備した。ボディ同色仕上げのホイールアーチエクステンション、21インチエアロデザインのアルミホイール、パワーステアリングプラスも装備する。「ポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム(PASM)」を含む「アダプティブ3チャンバーエアサスペンション」を採用。オプションで22インチのアルミホイールとリアアクスルステアリングが選択できる。

フルコネクティビティを標準装備した。これにより、リアルタイム交通情報、スマートなオンラインボイスコントロール、公共充電ステーションの検索を含む広範なPorsche Connectサービスを備えたオンラインナビゲーションが利用できる。補助エアコンを標準装備。これは、PCMとPorsche Connectアプリを介して、遠隔制御を行い、イグニッションスイッチがオフの場合でも、車両のヒーターやエアコンを作動できる。

LEDヘッドライト、制限速度機能を備えたクルーズコントロールシステム、カメラベースの歩行者保護、フロントとリアのパークアシストを標準装備する。オプションで、LEDマトリックスヘッドライト、ヘッドアップディスプレイ、熱探知カメラ付ナイトアシスト、レーンキープアシストが装備できる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る