ポルシェ初のEV『タイカン』、インテリアを先行公開…9月4日発表予定

フルデジタルコクピット

助手席正面にもタッチディスプレイを装備可能

「ハイ、ポルシェ」で音声コントロールが起動

新素材と豊富なカスタマイズを導入

ポルシェ・タイカン
ポルシェ・タイカン全 7 枚

ポルシェは8月23日、9月4日にワールドプレミアする予定のポルシェ初のフル電動スポーツカー、『タイカン』(Porsche Taycan)のインテリアを先行公開した。

フルデジタルコクピット

タイカンのメータークラスターは、大型の16.8インチ曲面スクリーンで構成されている。カウルは省略されており、高品質のスマートフォンやタブレットのような、スリムでモダンなデザインを追求する。表面にはガラスを使用し、蒸着された偏光フィルターによって、反射を防ぐ。

ドライバーは、メーターパネルの表示モードを4種類から選択できる。「クラシックモード (パワーメーター)」は、ポルシェ特有の円形の表示モードだ。このモードでは、情報を明確に、読みやすく表示する。ポルシェ車で一般的なエンジン回転計は、タイカンではパワーメーターに置き換えられる。

「マップモード」は、中央のパワーメーターをナビゲーションの地図表示に置き換える。「フルマップモード」では、ディスプレイ全体にナビゲーションシステムの地図が表示される。「ピュアモード」では、速度、交通標識、矢印のみを使用したナビゲーションなど、重要なドライブ情報だけが表示される。

助手席正面にもタッチディスプレイを装備可能

ステアリングホイールは2種類を用意した。ポルシェの伝統に従い、電源ボタンはステアリングホイールの左側に配置される。オプションの「GTスポーツステアリングホイール」には、さまざまな運転モードを選択するための「ポルシェラウンドモードスイッチ」が備わる。

ダッシュボードは、インテリアの横幅全体に広がる。 中央には、10.9インチのインフォテインメントディスプレイを配置した。オプションで、助手席正面のタッチディスプレイが選択できる。

タイカンのインストルメントパネルには、従来のセレクターレバーに代えて、コンパクトなセレクタースイッチを配置した。これにより、センターコンソールの見た目がスマートになると同時に、収納スペースが拡大する。空調は、デジタルと完全自動の両方で制御される。オプションの4ゾーン自動空調制御システムを装備した場合、触覚フィードバックを備えた5.9インチタッチコントロールパネルにより、空調システムを後席から操作できる。ポルシェ・タイカン のプロトタイプポルシェ・タイカン のプロトタイプ

「ハイ、ポルシェ」で音声コントロールが起動

すべてのユーザーインターフェイスは、タイカン用に新設計された。スイッチやボタンなど、従来のハードウェアコントロールの数は大幅に削減されている。代わりに、タッチ操作や「ハイ、ポルシェ」の呼びかけに応答する音声コントロール機能が採用された。

「ポルシェ・アクティブ・スタビリティ・マネジメント(PASM)」などは、中央の画面で簡単にセットアップできる。ドライバーは、カスタマイズ可能なホーム画面を通じて、すべてのアプリに素早くアクセスできる。アプリには、ナビゲーション、電話、メディア、「ポルシェコネクト」が含まれる。 最適化された音声制御により、ドライバーは必要な機能にさらに速くアクセスできる。

センターコンソールには、触覚フィードバックを備えた8.4インチの大型タッチパネルを装備する。これにより、空調などの設定が行える。手書き認識機能も導入されており、迅速な住所入力などを可能にしている。

新素材と豊富なカスタマイズを導入

タイカンには幅広いパーソナライズオプションと革新的なマテリアルコンセプトを導入する。その一例が、クラシックレザーと、なめしプロセスでオリーブの葉を使用した、なめしクラブレザー「OLEA」だ。 革の自然な品質は、特別なクラウドプリントによって強調される。

また、革を使わないインテリアも用意される。これは、「レーステックス」素材を使用したもの。リサイクルポリエステル繊維を部分的にあしらったマイクロファイバー素材だ。ポルシェによると、生産工程では、従来の素材よりもCO2排出量を80%抑えられるという。 フロアの素材には、リサイクル繊維「エコニル」を用いた。これは、リサイクル漁網などから作られたものだ。

内装色には、タイカン専用として、ブラックライムベージュ、ブラックベリー、アタカマベージュ、メランティブラウンを設定した。オプションの「インテリアアクセントパッケージ」では、シャンパントーンのマットブラック、ダークシルバー、ネオダイムが選択できる。ドアとセンターコンソールには、ウッドトリム、マットカーボン、エンボス加工されたアルミ、ファブリックが装着可能だ。

《森脇稔》

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