てんとう虫もずらり…大芝高原まつりinクラシックカーフェスティバル2019

大芝高原まつりinクラシックカーフェスティバル2019
大芝高原まつりinクラシックカーフェスティバル2019全 46 枚

長野県南箕輪村の信州大芝高原で8月24日、「大芝高原まつり」が開かれ、同時にクラシックカーフェスティバルも行われて約90台のヒストリックカーが集まった。

大芝高原まつりは8月20日以降最初の土曜日に開催されている恒例行事。多彩な催しや花火大会などがあり、信州伊那谷の夏を締めくくるイベントとして多くの人が訪れている。合わせて行われるクラシックカーフェスティバルは今年で22回目となった。主催は信州旧車同盟。

参加規程は1975年以前に生産された車両で、エントリーしたのは約90台。昨年は降雨のために翌日開催となり、都合のつかなかった常連の「スカイライン2000GT-Rオーナーズクラブ」が欠席したため少し寂しい会場となったが、今年は快晴でいつもの”指定席”にずらりと並んだ。

同様に今回目立ったのはスバル『360』。「伊那谷てんとう虫の会」による6台がかわいらしく整列した。同車を長年整備してきた元スバルディーラーのメカニックが引退後も別会社で整備を引き受け、評判を聞きつけたてんとう虫オーナーたちが集まったクラブだ。「古い車を診てくれるメカニックが健在なのはありがたい。私たちの車の後継者問題もありますが、メカニックの後継者も育ってもらえたら」とオーナーの一人。赤白ツートンやレストア中の個体も加わってちびっ子たちにも人気となった。

珍しかったのは三菱『ギャランGTO 1700SL』(1974)。爽(さわ)やかな車体色”チロルグリーン”は当時のままで、フォグランプや8トラックカセットデッキの純正オプションもオリジナル状態を保っていた。オーナーはほかにも2000GS-Rなどを所有。「コックピットに並んだ8個のメーターが格好良くて子供のころから憧(あこが)れていた車」と嬉(うれ)しそうに話した。

同じ三菱の『ギャラン Λ(ラムダ)』(1978)も今や希少車。日本車初採用の角形4灯ヘッドライトやサイドまで回り込んだリアウィンドウなどがスタイリッシュな2ドアハードトップだ。この個体はカリフォルニアオレンジと白いサイドストライプで「GSR」と思われたが、中身は「GSL」。内装もGSR仕様にするなどオーナーのこだわりが随所にあり、生産台数が少ないこともあって愛着が感じられた。

鮮やかなブルーに塗りなおされていたのは2代目のプリンス『グロリア』(1963)。こちらは6気筒ではなく4気筒エンジンのG2型を搭載するベーシックグレードだが、当時タクシーにも採用されるなど頑丈な造りで今もタフネスぶりを発揮しているという。オーナーはこれをローダウンするなど旧車の世界を楽しんでいるようだった。

《嶽宮 三郎》

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