【レッドブル・エアレース 最終戦】倒れたパイロン、修復に3分…巧妙な仕掛けがある

RED BULL AIR RACE CHIBA 2019/Media Pylon Tour
RED BULL AIR RACE CHIBA 2019/Media Pylon Tour全 21 枚
室屋義秀は5位で通過したレッドブル・エアレース千葉大会予選の7日、その室屋の出番の直前、ベン・マーフィー(イギリス)がパイロンをカットし飛行中止(SCO、SAFETY CLIMB OUT)に。このとき、観客が注目したのが、このパイロンの修復だ。

機体の翼でスパッと切れたパイロンが、いったん倒れて、再びリペアされて立ち上がるまで、なんと3分。「エアゲーターと呼ばれるスタッフが、パイロン自体をリペアする実作業時間は90秒。エアレースが始まった20年前は20分かかったから、これはすごい進化」と関係者はいう。

「パイロンはひとつの風船にみえるけど、実は9つのパーツでできている。T1からT9まであって、各パーツがファスナーで結ばれている。素材はT6からT9までがスカイラウンジのテントのような素材。仮に機体がヒットしても安定してそのあと航続できるような素材を独自に開発している」

「パイロンのトップ上から10メートル、赤い部分がフライトウインドウ。エアレースでは、機体がその赤い部分を通過しなければならない。黄色い部分の高さで機体が通過してしまうと、ペナルティになる。素材はパラシュートなどにも使われているスピンネーカーを使用、非常に軽くて丈夫。仮に機体がヒットしても、スパッと切れるようになっている。切れるけど、全体まで裂け目がまわって飛び散らないように、リップストップという加工も施してある。」

こういうエアレーストリビアを聞くと、「機体がヒットしてしまうところもみてみたい」「エアゲーターの活躍をみてみたい」とも思ってしまう。きょう10時からの決勝ラウンドに、また楽しみがひとつ増えた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 【ジープ レネゲード eハイブリッド 新型試乗】レネゲード、ここにいよいよ極まれり…島崎七生人
  3. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る