フェラーリ F8スパイダー 発表…488スパイダー が大幅改良で720馬力に

空力性能を追求した新デザイン

助手席側にもタッチスクリーンディスプレイ設定

0~100km/h加速2.9秒で最高速340km/h

フェラーリF8スパイダー
フェラーリF8スパイダー全 11 枚

フェラーリは9月9日、フェラーリ『F8スパイダー』(Ferrari F8 Spider)を欧州で発表した。『488スパイダー』の大幅改良モデルとなる。

画像:フェラーリ F8 スパイダー

空力性能を追求した新デザイン

F8スパイダーのデザインは、「フェラーリ・スタイリング・センター」が担当した。優れたパフォーマンスと卓越したエアロダイナミクスというフェラーリならではの特長を、新たなデザインアプローチで継承することを目指した。

F8スパイダーのエアロパッケージには、サーキットで培われたノウハウが導入された。後傾マウントのフロントラジエターをはじめ、エンジンの熱管理に関するいくつかの機能を488スパイダーの高性能モデル、『488ピスタスパイダー』から受け継ぐ。フロントには488ピスタスパイダーと同じく、「Sダクト」を備えつつ、デザインを一新した。その結果、488 スパイダーよりも増したダウンフォースにおけるSダクトの貢献度が、向上しているという。

また、エアロダイナミクスの開発チームは、よりコンパクトになったフラットタイプの新型LEDヘッドランプの採用により、ブレーキ冷却用の新型インテークをバンパー外側のインテークと一体化させた。その狙いは、さらなる高速化に向けた対応策として、ホイールアーチ全体の気流を改善することにより、ブレーキシステムのサイズ拡大を避けることにある。フェラーリF8スパイダーフェラーリF8スパイダー

リアスポイラーは、テールライトを包むことで、視覚的に車両の重心位置を下げ、ツインライトクラスターとボディカラーのテールパネルというフェラーリのクラッシックモデルのテール構成を復活させた。これは伝説的なこのシリーズ最初のモデル、1975年の『308GTB』など、初期の8気筒ベルリネッタフェラーリのシンボルのひとつだ。トノーカバーフィンから現れるクレストは、F1の「スワンネック」(リアウイングを支える柱)の解釈で、しなやかに後方に向かってスポイラーと連続するデザインとした。

なおボディサイズは、全長4611mm、全幅1979mm、全高1206mm、ホイールベース2650mmとなる。

助手席側にもタッチスクリーンディスプレイ設定

インテリアは、フェラーリのミッドリアエンジンベルリネッタ伝統のドライバー重視のクラシックなコックピットデザインを踏襲する。ダッシュボード、ドアパネル、トランスミッショントンネルなどのデザインを、488スパイダーから変更した。

新世代のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)に加え、円形エアベント、新デザインのステアリングホイールやスイッチ類を採用した。新型7インチのパッセンジャータッチスクリーンディスプレイも設定する。ステアリングホイールの小径化によって、グリップ感覚が強化され、細かなステアリング操作に反応する車両の挙動がより明確につかめるようになったという。フェラーリF8スパイダーフェラーリF8スパイダー

ルーフには、引き続きリトラクタブルハードトップを採用する。開閉にかかる時間は14秒で、走行中でも45km/h以下なら、開閉できる。デザインで重視したのは、ボディとルーフの分離ラインを、従来のベルトライン(乗員の肩の高さ)から、Bピラーの上へ移行させること。これにより、トップはよりコンパクトで平らになった。その結果、トップを2つのパーツに分割し、エンジンの上部に収納することを可能にした。

0~100km/h加速2.9秒で最高速340km/h

ミッドシップに搭載されるのは、排気量3902ccのV型8気筒ガソリンツインターボエンジンだ。新しい吸気システムは、レーシングカーの『488チャレンジ』のノウハウを応用したものだ。F8スパイダーでは、吸気口がボディ側面から後方に移動し、スポイラーの両側に配置され、吸気口に直接接続されている「。これにより、損失が大幅に減少し、エンジンへの空気の流れが大きくなり、出力が増加するという。

F8スパイダーの最大出力は720hp/8000rpm、最大トルクは78.5kgm/3250rpmを獲得する。488スパイダー(最大出力670hp、最大トルク77.5kgm)に対して、パワーは50hp、トルクは1kgm強化された。このエンジンは、ターボラグを全く感じさせることなく720hpの出力を発揮し、同時に刺激的なエグゾーストサウンドを奏でるという。フェラーリF8スパイダーフェラーリF8スパイダー

F8スパイダーでは、軽量化も推進されており、乾燥重量は1400kgに抑えた。これは、488スパイダーの1420kgに対して、20kg軽い。トランスミッションは7速デュアルクラッチだ。「アダプティブ・パフォーマンス・ローンチ」は、急加速時にグリップを分析し、電子制御で路面のグリップレベルに合わせて伝達トルクを最適化する。これにより、ホイールスピンを最小限に抑え、加速を最大化する。

F8スパイダーは、0~100km/h加速を2.9秒で駆け抜け、最高速は340km/hに到達する。488スパイダーの0~100km/h加速3秒、最高速325km/hを上回るパフォーマンスを実現している。

F8スパイダーでは、操縦性能も追求した。マネッティーノの「RACE」ポジションで最新バージョンのフェラーリ・ダイナミック・エンハンサー(FDE+)を作動させると、走行性能が向上する。これにより、さらに多くのドライバーが限界域でのパフォーマンスを簡単に引き出し、コントロールできるようになるという。バージョン6.1のサイドスリップ・アングル・コントロール・システムも搭載している。
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《森脇稔》

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