ホンダe の量産モデル公開、価格も発表…フランクフルトモーターショー2019

0~100km/h加速はおよそ8秒

バッテリーは蓄電容量35.5kWh

12.3インチのデュアルLCDタッチスクリーン

欧州での納車開始は2020年初夏

ホンダ e の量産モデル(フランクフルトモーターショー2019)
ホンダ e の量産モデル(フランクフルトモーターショー2019)全 23 枚
ホンダは9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、新型EVの『ホンダe』(Honda e)の量産モデルを初公開した。欧州の一部市場では先行予約を開始し、英国でのベース価格は2万6160ポンド(約347万円)としている。

ホンダeのエクステリアは、継ぎ目がない滑らかなデザインを採用した。ポップアウトドアハンドルを装備している。インテリアには、ラウンジのようなシンプルな空間をイメージ。繊細かつ現代的な素材を使用し、リラックスできるモダンなキャビンを目指している。

◆0~100km/h加速はおよそ8秒

ホンダeには、街中での取り回しの良さと力強いモーター+後輪駆動によるホンダならではの走りの楽しさを追求。都市型コミューターによる使い勝手も考慮した性能とした。モーターは最大出力が136psと154psの2種類のチューニングが設定される。どちらも、最大トルクは32.1kgmを引き出す。ホンダeでは、このモーターが後輪を駆動する。0~100km/h加速は、およそ8秒の性能を備えている。ホンダによると、スポーティでかつレスポンスの高い走りが楽しめるという。

ホンダeには、デジタルミラーのサイドカメラミラーシステムが採用される。サイドカメラミラーシステムは、従来のドアミラーを小型のカメラで置き換え、車内の2つの6インチスクリーンにライブ映像を表示する。ホンダによると、コンパクトセグメントで初のカメラテクノロジーは、スタイリング、安全性、空力特性などの面において、大きなメリットをもたらすという。ホンダ e の量産モデル

◆バッテリーは蓄電容量35.5kWh

ホンダeには、蓄電容量35.5kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載する。ホンダによると、このクラスで最もコンパクトなバッテリーになるという。1回の充電での航続は、最大220kmとなる。急速充電を利用すれば、30分でバッテリー容量の80%まで充電できる。

また、ホンダeでは、「My Honda」+スマートフォンのアプリケーションを介して、遠隔で車両にアクセスすることができる。このサービスは、充電機能や詳細な車両の状態、空調の管理、セキュリティなどを目的に開発された。バッテリーの充電制御も遠隔操作で行うことができ、充電ステーションやナビゲーションの検索結果は、モバイルデバイスから車両に送信できる

ホンダeには、デジタルキーを採用する。スマートフォンに専用アプリをダウンロードすれば、車両のロックとロック解除がデジタルキーの役目を持つスマートフォンで行える。ホンダ e の量産モデル

◆12.3インチのデュアルLCDタッチスクリーン

ホンダe の最新コネクティビティでは、直感的に使いやすい2画面の大型タッチパネルモニターを装備したフルワイドデジタルコクピットが特長だ。12.3インチのデュアルLCDタッチスクリーンに、さまざまな情報を表示する。インテリジェントなアプリケーションやサービスも用意する。

ホンダeには、AI(人工知能)採用の「ホンダ・パーソナル・アシスタント」を搭載しており、音声でさまざまな指示が行える。ホンダ・パーソナル・アシスタントは、自然な会話で、さまざまなオンラインサービスへのアクセスを可能にするスマートなAIサービスだ。システムは、「OK、ホンダ」で起動でき、質問や指示に応えてくれる。機械学習により、時間が経過するにつれて音声認識のレベルが高まり、より正確な応答を実現する。

◆欧州での納車開始は2020年初夏

なおホンダeはドイツ、英国、フランス、ノルウェーで先行予約を開始した。2020年初夏より、順次デリバリーを開始する予定、としている。

《森脇稔》

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