ルノー キャプチャー 新型、2世代目を発表…フランクフルトモーターショー2019

初代にない電動モデル設定

ルノー日産三菱の新世代プラットフォーム

9.3インチのインフォテインメントスクリーン

ルノー・キャプチャー 新型(フランクフルトモーターショー2019)
ルノー・キャプチャー 新型(フランクフルトモーターショー2019)全 16 枚

ルノーは9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、新型『キャプチャー』(Renault Captur)を初公開した。

キャプチャーは、ルノーのコンパクトクロスオーバー車だ。2013年3月、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2013で初公開された。この初代キャプチャーは世界90か国以上で、累計150万台を販売し、アーバンSUVのベストセラー車になった。

今回、キャプチャーがデビューから6年以上が経過し、モデルチェンジを実施した。フランクフルトモーターショー2019でワールドプレミアされた新型は、2世代目モデルとなる。

初代にない電動モデル設定

新型には、初代にない電動モデルとして、ルノーグループが新開発したプラグインハイブリッド(PHV)技術、「E-TECH」搭載車を設定する。E-TECHは、ルノーのエンジニアリングによって開発され、特許を取得しており、ルノー日産三菱アライアンスで、構造部品を共用する。システムは、新世代の1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンに2つの電気モーター、マルチモードギアボックス、蓄電容量9.8kWhのバッテリーを組み合わせる。ルノー・キャプチャー 新型ルノー・キャプチャー 新型

ルノーのE-TECHは、クラス最高レベルのレスポンス、優れた燃費、減速時の素早いバッテリー充電などにより、最大限の効率を追求する。発進時は、モーターで始動。ブレーキペダルを操作せず、アクセルペダルだけで加減速できる強力な回生ブレーキを採用する。

EVモードでは、最大45kmのゼロエミッション走行が可能だ。EVモードの最高速は135km/hとした。このE-TECH搭載車は2020年、欧州で発売される予定だ。ルノー・キャプチャー 新型ルノー・キャプチャー 新型

ルノー日産三菱の新世代プラットフォーム

新型キャプチャーは、ルノー日産三菱アライアンスが開発した新世代の「CMF-B」プラットフォームを、新型『クリオ』(日本名:『ルーテシア』に相当)に続いて採用する。ルノーの最新のデザイン言語も導入した。ボディサイズは、初代に対して110mm長い。より高い位置に置かれたウエストラインが、SUVらしさを強調する。フロントとリアには、スキッドプレートを装着。ホイールアーチエクステンションも装備される。

ヘッドライトは、フルLEDを標準装備する。最近のルノー車に共通するCシェイプのデイライトランニングライトを組み込む。ランプの中には、クロームがあしらわれた。フロントバンパーは、2つエアディフレクターが装備されており、エアロダイナミクス性能を追求した。スリムなテールライトにも、Cシェイプが表現されている。

全長が初代よりも110mm伸びた効果で、室内スペースが拡大した。後席足元の空間は、17mm以上増えた。後席には最大160mmの前後スライド機能が採用される。トランク容量は81リットル増えて、536リットルを確保している。ルノー・キャプチャー 新型ルノー・キャプチャー 新型

9.3インチのインフォテインメントスクリーン

インテリアは、初代よりも広いスペースやテクノロジーを備えた高品質なデザインを目指した。ドライバーに向かってわずかに傾いている「スマートコックピット」レイアウトを採用する。ダッシュボード、ドアパネル、センターコンソールは、ソフトな素材で仕上げている。

カテゴリーで最大サイズのインフォテインメントスクリーンとして、オプションで9.3インチを設定する。縦長のレイアウトとわずかに湾曲したスクリーンにより、使いやすさを追求した。新開発のルノー「EASY LINK」マルチメディアシステムは、ナビゲーションシステムやインフォテインメントサービス、「MULTI-SENSE」の設定などへのアクセス性を高めている。

ドライバー正面のメーター内には、TFTデジタルスクリーンとして、7インチまたは10インチを採用する。10インチの場合、矢印だけによるナビ表示「ターンバイターン」が行える。シフトレバー周辺には、スマートフォンのワイヤレス充電のためのパッドがレイアウトされている。
[PR]あおり運転対策アイテムとして、車に必須の装備となったドライブレコーダー。使用にあたって気をつけなければならないのは、映像を記録するSDカードが…

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  2. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  3. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  6. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  7. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  8. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  9. MINIに新種『エースマン』登場、航続406kmのEV…北京モーターショー2024
  10. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
ランキングをもっと見る