フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、今後10年で欧州と中国で販売される同グループの新車の約5割を電動車にするとの目標を発表した。
フォルクスワーゲングループのプレスカンファレンスには、ヘルベルト・ディースCEOが登壇した。新型EVのフォルクスワーゲン『ID.3』のワールドプレミアに際し、同CEOは「電気自動車をニッチな製品から社会の主流へと押し上げ、誰もが手の届くものにしたい」と意気込みを語った。
フォルクスワーゲンブランドは、ID.3とともに、大規模な電動化攻勢を開始した。この攻勢は、グループ全体にも適用される。例えばアウディでは、ブランド初のEVの『e-tron』が好調な滑り出しを見せている。ポルシェも初のEVの『タイカン』をワールドプレミアした。グループ全体で間もなく、さらに多くの電動モデルが発表される予定だ。
フォルクスワーゲングループは2028年までに、およそ70車種の新しい電動車を発売する計画だ。これらの電動車の生産台数は2200万台に上ると見込む。グループの電動車はブランドの垣根を越えて、電動車専用のプラットフォームやツールキットをベースとしており、量産効果を引き出す狙いだ。
フォルクスワーゲン ID.3 とヘルベルト・ディースCEO(フランクフルトモーターショー2019)