【シトロエン C3エアクロスSUV 新型試乗】気分を軽く、日常を楽しくしてくれる…島崎七生人

楽しげな外観スタイルが特徴

インテリアのポイントは

シトロエンらしい穏やかでフラットな乗り味

シトロエン C3 エアクロス SUV
シトロエン C3 エアクロス SUV全 24 枚

楽しげな外観スタイルが特徴

もとの『C3』と較べると、全長は165mm長く、全幅は15mm広く、全高は135mm高い。ホイールベースも70mm長い。とはいえコロン!としたデザインのせいか、SUVといえどもコンパクトで、いかにも親しみやすい普段使いのクルマ……そんな第一印象だった。

コミュニケーションカラーという試乗車は、オレンジ色のアクセントが随所にちりばめられた“カラーパック”仕様。同パッケージには他にシルバーとホワイトがあり、それらだとポップさが幾分か抑えられ、落ち着いた雰囲気になる。

シトロエン C3 エアクロス SUVシトロエン C3 エアクロス SUV
全6色のボディ色とルーフ色(白、黒)がどう組み合わせ可能か?はカタログに記載があるが、レポーターは、特別塗装色の“サーブル”でルーフも同色がいいなあ……と購入気分で(!?)眺めていたが、するとそのルーフ色は受注生産となり、グレードは必然的にベースの“FEEL”となることがわかった。

いずれにしても楽しげな外観スタイルは、人に個性をアピールするため……というより、毎日乗るオーナーの気分を軽く楽しげなものにしてくれる……そんな意味があると思う。

インテリアのポイントは

シトロエン C3 エアクロス SUVシトロエン C3 エアクロス SUV
インテリアも『C3』に準じたデザイン。ただしインパネやコンソールのディテールは専用に仕立てられ、ここでもSUVらしさが加味されている。インパネのフェイシアにはシート表皮と同素材のファブリックが貼り込まれ、シンプルななかで表情と質感をよくしている。コンソールに備わる“グリップコントロール”の切り替えダイヤルは『C3』にはない機能だ。

やや高めのアイポイントは見晴らしのいいもので、後席もシートサイズ(クッション前後長)こそ短めながらフカッ!と座り心地がよく、頭上の余裕も十分にある。60対40分割可倒機能が備わるほか、“SHINE”系グレードならスライドとリクライニング機能も付いて便利だ。

試乗時、後席に座って走行してみたが、エアコンの冷気が後ろまでしっかり届いている点にも好感がもてた。ラゲッジスペースは、昔ながらの実用フランス車的な低い床面で使い勝手がよさそうだ。

シトロエン C3 エアクロス SUVシトロエン C3 エアクロス SUV

シトロエンらしい穏やかでフラットな乗り味

走りはサラッと爽やかな印象。少なくとも16インチタイヤは低速でも乗り心地に悪さはしておらず、旧来のコイルサスのシトロエンのイメージを引き継いだ、穏やかでフラットな乗り味も特徴。コーナリング時の姿勢もまったく危なげない。

1.2リットルの3気筒ターボ(110ps/205Nm)は低速で力強く、速度を上げてもストレスなく回転を上げて走る。音・振動も低い。6速ATは場面により加速時に前の段を僅かに引きずってシフトアップする素振りも見られたが、これはまだ下ろして間もない試乗車だからのことで、走り込み、学習が進めば気にならなくなるはずだ。

シトロエン C3 エアクロス SUVシトロエン C3 エアクロス SUV

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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