フィアット 500 に120周年記念車---当時のビジョンにこだわりつづけた

フィアット120周年記念限定車 500 120 th タキシード
フィアット120周年記念限定車 500 120 th タキシード全 12 枚

FCAジャパンは9月29日、フィアットブランド120周年を記念する限定車『500 120th タキシード』 を発売した。限定285台の販売で、このうちハッチバックが185台、カブリオレ100台の設定で、消費税10%込みの価格は269万~289万円となっている。

FCAジャパンのポンタス・ヘグストロム社長は同日、都内で開いた発表会で限定車について「本格的な祝賀スタイルとしてタキシードからのインスピレーションを得て、控えめながらもエレガントなツートンカラーに仕上がってる。クロームのボンネットライン、ブロンズフィニッシュの個性的なアルミホイール、そして専用の120周年記念バッジが独自のスタイルを形作っている」と紹介。

限定車のボディカラーは、3層仕上げのパールペイント、アイスホワイトをベースに、ルーフおよびピラー、ドアミラーをブラックで施した2トーン仕上げとなっている。また120周年記念バッジはBピラーの付け根に装着されている。

さらにヘグストロム社長は「インテリアにも細やかな配慮が施されている。縦のピンストライプを特徴とする専用のファブリックシートにはレザーのインサートがあしらわれ、ボルドー色のシートバックが上質さと洗練さを加えている」と述べた。

フィアット120周年記念限定車 500 120 th タキシードフィアット120周年記念限定車 500 120 th タキシード

また120周年記念限定車のベースとなっているフィアット500の日本市場の動向に関しては「現行のフィアット500は2007年に誕生し、これまでに200万台以上が生産されている。日本へは2008年に導入され、これまでに4万8000台を超える500が日本全国の家々に納車された。2014年には販売台数の記録更新となる4650台を達成。2019年もこれに並ぶ勢いになっている。当時と比べてもかなり競争が激しく、新型車も非常に多い市場環境であるにもかかわらずの状況となっている」と分析。

その上で「日本市場において、これほど安定的な力を持つクルマは多くはない。スモールイズビューティフルというオリジナルの方程式に忠実にあり続けていることが、この成功につながっているといえる」と強調した。

フィアット120周年記念限定車 500 120 th タキシードフィアット120周年記念限定車 500 120 th タキシード

一方、フィアットブランドが120周年を迎えたことについては「120年という歴史、伝統を持つ自動車ブランドは多くはない。また当時のビジョン、すなわちコンパクトであるということにこだわり続け、また手に届きやすい価格で、しかもスタイリッシュなモータリングを約束するというクルマも多くない」と話していた。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  3. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  6. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  7. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  8. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  9. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  10. MINIに新種『エースマン』登場、航続406kmのEV…北京モーターショー2024
ランキングをもっと見る