メルセデスベンツ、伝説の「シルバーアロー」をEVで再現…フランクフルトモーターショー2019[写真追加]

1937年に登場したレーシングカーがモチーフ

750hpのパワーと400km以上の航続

仮想レースが可能

メルセデスベンツ・ビジョン EQ シルバーアロー(フランクフルトモーターショー2019)
メルセデスベンツ・ビジョン EQ シルバーアロー(フランクフルトモーターショー2019)全 18 枚

メルセデスベンツは、フランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)に、EVコンセプトカーの『ビジョンEQシルバーアロー』(Mercedes-Benz Vision EQ Silver Arrow)を出展した。

画像:メルセデスベンツ・ビジョン EQ シルバーアロー

1937年に登場したレーシングカーがモチーフ

同車は、メルセデスベンツのチーフデザイナー、ゴードン・ワグナー氏が中心となり、デザインされた1台だ。このコンセプトカーのキーワードが、「スイッチ・トゥEQ」と、「EQシルバーアロー」。「EQ」はメルセデスベンツが立ち上げた電動ブランドの名称だ。「シルバーアロー」は、メルセデスの伝説のレーシングカーを指す。ビジョンEQシルバーアローは、1937年に登場し、数多くのモータースポーツで成功を収めたメルセデスベンツ『W125』をモチーフにしている。

ビジョンEQシルバーアローは1名乗りでありながら、ボディサイズは、全長がおよそ5300mmと大きい。流線形のシルエットは、細身でありながら官能的なイメージを追求した。ボディの構造には、カーボンファイバーを使用する。フロントリップスポイラーなどの機能部品も、カーボンファイバー製とした。

リアのディフューザーはモータースポーツを連想させるデザインだ。可変式のリアスポイラーは、減速が必要なときに風の抵抗を増加させることにより、エアブレーキとして機能する。

マルチスポークホイールは、ホイール1本あたり168本のスポークを使う。スポークは軽量なアルミ製で、EQ特有のローズゴールドで塗装された。タイヤはピレリ製で、フロントが255/25R 24、リアが305/25 R 26サイズを履く。メルセデスベンツ・ビジョン EQ シルバーアローメルセデスベンツ・ビジョン EQ シルバーアロー

インテリアは、シートとステアリングホイールにサドルブラウンの本革を使う。キャビン全体にわたって、磨かれたアルミ素材をあしらう。フロアは、クルミ材を使ったダークウッド仕上げだ。これにより、シルバーアロー時代の歴史的なレーシングカーを再現している。ペダルは、ドライバーの身長に合わせて調整でき、ペダルを調整するためのコントローラーがシートに付く。

750hpのパワーと400km以上の航続

ビジョンEQシルバーアローは、EVレーシングコンセプトカーでもある。モーターは前後アクスルに搭載され、システム全体で750hpのパワーを発生する。床下に搭載されるバッテリーは、蓄電容量80kWhだ。1回の充電での航続は、400km以上の性能を備えている。

ビジョンEQシルバーアローには、最新のコネクト技術を搭載する。コクピットには大型パノラマスクリーンを装備した。車両周囲の映像をカメラで取り込み、3Dで表示する。誘導充電が可能な道路の車線を、このパノラマスクリーン上に重ね合わせて表示することも可能で、将来の充電テクノロジーを提示した。メルセデスベンツ・ビジョン EQ シルバーアロー(フランクフルトモーターショー2019)メルセデスベンツ・ビジョン EQ シルバーアロー(フランクフルトモーターショー2019)

仮想レースが可能

また、AI(人工知能)の助けを借りて、かつてのシルバーアローレーシングカーや現在のレーシングカーとの仮想レースに参加することもできる。仮想レースでは、他のマシンがパノラマスクリーン上の実際の道路に現れる。バーチャルレースコーチアシスタント機能によって、ドライバーは運転技術を高めることが可能だ。

さらに、ステアリングホイールには、タッチスクリーンを装備した。ドライバーは、コンフォート、スポーツ、スポーツ+などのプログラムを選択し、運転特性を切り替える。サウンドの設定もでき、最新のF1マシンやメルセデスAMG のV8サウンドが再現できる。
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《森脇稔》

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