目玉は 124ラリー、マツダ兄弟車…アバルト70周年イベント 10月にイタリアで開催

欧州最大規模のアバルトのファンミーティング

FIA「R-GTカップ」を2年連続で制したラリーレーサー

1.8ターボは300hp

アバルト 124 ラリー の2019年モデル
アバルト 124 ラリー の2019年モデル全 20 枚

フィアットの高性能車部門のアバルトは、「アバルト・デイズ2019」(Abarth Days 2019)を10月5~6日、イタリア・ミラノで開催すると発表した。

欧州最大規模のアバルトのファンミーティング

「アバルト・デイズ」は、欧州最大規模のアバルトのファンミーティングだ。今年は1949年にアバルトブランドが誕生して、70周年にあたる。そこで、アバルト・デイズ2019では、サーキットと公道でのアバルト最新モデルのテストドライブ、現行ラインナップおよびクラシックカーの展示、アクロバティックエリア、ゲーム、キッズエリアなどが設けられ、盛大に行われる予定だ。

イベントのハイライトのひとつが、プロドライバーが操るアバルト『124ラリー』(Abarth 124 Rally)の助手席同乗体験だ。同車は、アバルト『124スパイダー』をベースにしたモータースポーツ専用車両だ。アバルト124スパイダーは、フィアット『124スパイダー』をベースにしたアバルトの高性能バージョン。マツダ『ロードスター』と基本設計を共通にしており、生産もマツダの工場で行われている。アバルト124スパイダーは2016年、日本市場にも導入された。

FIA「R-GTカップ」を2年連続で制したラリーレーサー

アバルト124ラリーは2016年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2016において、アバルト124スパイダーと同時にワールドプレミアされた。アバルト124ラリーのネーミングは、およそ40年ぶりの復活となる。アバルトレーシングチームが開発を担当し、2017年シーズンから、実戦投入された。現在はFIA(国際自動車連盟)の「R-GTカップ」に参戦しており、アバルト124ラリーは2018~19年シーズン、このR-GTカップを2年連続で制している。

アバルト124ラリーの最新の2019年モデルでは、さらなる戦闘力の強化を目指して、改良を実施した。過去2年のレースシーズンから得た多くのデータを反映しながら、アバルトのエンジニアリングチームが、5000kmに及ぶ走行テストを含めた開発作業に取り組んだ。アバルト 124 ラリー の2019年モデルアバルト 124 ラリー の2019年モデル

1.8ターボは300hp

エンジンは、市販車のアバルト124スパイダーの1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「マルチエア」(最大出力170hp、最大トルク25.5kgm)に代えて、引き続き直噴1.8リットル直列4気筒ガソリンターボを搭載する。アバルトレーシングチームのチューニングにより、最大出力300hp/6500rpmを引き出す。

2019年モデルでは、このエンジンが、トルクカーブをよりリニアにするためのチューニングを受けた。トルク特性はすべてのエンジン回転域でより充実しており、とくに低速域からパワーが必要な場合に効果を発揮する。アバルトによると、たとえばヘアピンからの立ち上がりなどで、有効だという。

トランスミッションの開発部門は、デファレンシャルに焦点を当てて改良を実施した。新しいロッキングキャリブレーションを導入する。トラクションコントロールシステムには、ハイ、ミディアム、ローグリップ、ウェットの4種類のマッピングを採用し、タイヤのグリップ状態に応じて、最適な駆動トルクを得られるようにした。

ギアボックスは、操作性とシフトチェンジスピードの向上を目指してチューニングされた。加速時のギアのつながりが改善されるとともに、リアアクスルのロックを防ぎ、よりスムーズなシフトダウンを可能にしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産が新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を欧州発表…EVも設定
  2. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  3. 高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
  4. [VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
  5. トヨタ『GRカローラ』は『GRヤリス』とは異なるスタンス…4月の試乗記まとめ
  6. トヨタ『4ランナー』新型...最新技術と高い耐久性の両立[詳細画像]
  7. メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
  8. トヨタ『カムリ』新型...ベストセラーはどこが新しくなったか?[詳細画像]
  9. ポルシェの売上高と営業利益、過去最高を達成 2023年通期決算
  10. マフラー選びの決め手、『合法性と性能の両立』が求められる~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る