日本製鉄、台風15号と火災で国内2工場を長期停止---トヨタなど調達に影響も[新聞ウォッチ]
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千葉県に長期停電などの大きな被害を与えた台風15号だが、日本製鉄では、煙突が倒壊した君津製作所など、自動車部品に使う特殊鋼の国内2工場を長期停止するという。
きょうの日経などが報じているが、それによると、国内首位メーカーの日本製鉄は自動車の足回り部品やタイヤ向け鋼材の半製品を製造し、国内で半分を超えるシェアをほこる。主力の千葉県の工場の完全復旧には約6カ月かかる見通しで、トヨタ自動車などは代替調達に動き始めたという。
長期停止する君津製作所では、台風15号の際に2つある製鉄工場のうち、鉄鋼の生産工程で不純物を取り除く1工場でガス処理に使う煙突が倒壊、また、子会社の日鉄日新製鋼の広島県呉市にある呉製鉄所は8月末、2つある製鋼工場のうち、1つの工場で火災が発生し、運転室などが損傷した。呉の工場も復旧には10か月程度かかる見通しという。
トヨタや日産自動車などの大口顧客は「現時点で生産への影響はない」としているが、わずか2週間足らずに天災と人災のダブルパンチで復旧が長期化すれば他社への代替生産も視野に入れていることから、自動車メーカーへの影響は避けられないようだ。
2019年10月2日付
●米中摩擦で製造業停滞、日銀短観景況感3期連続悪化(読売・3面)
●新車販売数12.9%増、9月駆け込み需要も(読売・8面)
●日米貿易協定、「第2段階」見えぬ展望、車関税削減困難か(朝日・7面)
●日産新型SUV英生産見直しも、合意なき離脱で(毎日・6面)
●消費増税やはり混乱(東京・1面)
●日本製鉄、2工場長期停止、特殊鋼、トヨタは代替調、台風など影響(日経・1面)
●韓国車生産「400万台」割れも、ルノーなど外資系減産(日経・8面)
●新生「東急電鉄」が発足、分社化、安全・混雑緩和に力(日経・15面)
●三菱自、7000人に「学び直し」スマホで講座、マネジメントなど(日経・15面)
《福田俊之》
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