トヨタ C-HR 改良新型、2.0リットルのハイブリッド新設定…欧州発表

2種類のハイブリッドはトヨタの欧州戦略

外観はフロントとリアを中心に変更

新開発のマルチメディアシステム

トヨタ C-HR 改良新型(欧州仕様)
トヨタ C-HR 改良新型(欧州仕様)全 5 枚

トヨタ自動車の欧州部門、トヨタモーターヨーロッパは10月1日、改良新型『C-HR』(Toyota C-HR)を欧州で発表した。

C-HRはトヨタのBセグメントクロスオーバー車だ。欧州仕様車は2016年秋、フランスで開催されたパリモーターショー2016において、初公開された。今回、デビューから3年が経過して、初の大幅改良を受けた改良新型が発表されている。

改良新型C-HRでは、ハイブリッドパワートレインの充実、新しいマルチメディアシステムの採用、エクステリアデザインの変更などが施されている。

2種類のハイブリッドはトヨタの欧州戦略

改良新型では、ハイブリッドのラインナップを強化した。従来の1.8リットル直列4気筒ガソリン+モーター仕様に追加する形で、2.0リットル直列4気筒ガソリン+モーターのハイブリッドを新設定する。トヨタモーターヨーロッパの戦略に沿って、1.8リットルと2.0リットルの2種類のハイブリッドが用意された。

2.0リットルのハイブリッドは、欧州の顧客のニーズに合わせて開発された。2.0リットル直列4気筒ガソリン「ダイナミックフォース」エンジン(最大出力184hp)にモーターを組み合わせる。14:1の高圧縮比、高効率の吸気ポート、新開発のオイルポンプ、複数の摩擦低減対策、トランスアクスルの小型化などにより、燃費性能を追求した。排気システムの触媒コンバータをエンジンの近くに配置し、エンジン始動後のウォームアップ制御を最適化して、早期の排ガス浄化を実現する。

欧州市場で重視されるCO2排出量は、92g/km(NEDC:新欧州サイクル)に抑えた。1.8リットルのハイブリッドも、エンジン(最大出力122hp)の摩擦低減対策、より大容量のEGR(排気ガス再循環)システム、熱管理の最適化などの改良を実施した。これにより、CO2排出量を86g/km(NEDC:新欧州サイクル)に抑えている。

外観はフロントとリアを中心に変更

改良新型C-HRは、クーペのようなルーフラインなどの特長的デザインを継承しながら、フロントとリアを中心に変更を受けた。バンパーはボディ同色仕上げとし、力強さやワイド感、ダイナミックさを追求している。

ヘッドライトとテールライトには、最新のLEDテクノロジーを導入した。デイタイムランニングライトとウインカーは、メインビームの上のプロジェクターに組み込まれる。リアは新デザインのテールランプを、光沢ブラックのスポイラーと連続感を持たせるようにデザインした。

メカニズム面では、電動パワーステアリングを再チューニングし、操舵感を向上させた。2.0リットルのハイブリッドは、優れたハンドリング性能を維持しながら、乗り心地も両立させた新しいサスペンションを採用する。また全車が、室内の騒音をさらに低減する改良を受け、NVH性能を引き上げた。

新開発のマルチメディアシステム

改良新型には、最新のコネクティビティとして、新開発のマルチメディアシステムを採用する。このシステムはスマートフォンとの完全な連携を可能にした。Apple の「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」の最新バージョンに対応する。また、無線通信(over the air)でナビゲーションマップを更新する。顧客は、最新バージョンのナビゲーションマップでドライブできる。

《森脇稔》

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