国土交通省は、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示を一部改正し、二輪車の車載式故障診断装置(OBD2)の要件に排出ガスを浄化する装置の劣化を監視する機能を追加すると発表した。
2017年5月の中央環境審議会答申「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について」では、国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)での検出項目に関する議論を踏まえ、二輪車の排出ガス低減対策として高度な車載式故障診断装置(OBD2)の導入が提言された。これを受けて、二輪車(原動機付自転車を除く)にOBD2を導入するため、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示を改正する。
改正では、二輪車のOBD2の要件として、失火及び触媒劣化などの故障で、排出ガス値が異常レベルを超える可能性がある場合、故障を運転者に知らせるとともに、故障時の自動車使用状況の情報をシステム内に保存することを規定する。
適用時期は新型車が2020年12月から、継続生産車が2022年11月から。