【JNCC 第6戦】渡辺学、チャンピオン決定! 休みどころのないハードなレースを制す

渡辺学
渡辺学全 42 枚
第2戦の優勝から、頂点の座を譲らず常に強さを見せつづけてきた渡辺学が、チャンピオンに王手をかけた前戦。サマーブレイク明けの第6戦は、岐阜県のほおのきスキー場が舞台だった。

ほおのきのゲレンデは、見事なアップダウンが魅力だが、天候により天国にも地獄にもなる変幻自在のフィールド。台風の接近によって、雨天が見込まれていたものの、当日は時折晴れ間ものぞく好天だった。このグッドコンディションにおいては、アクセルを緩めることを許されず、常にフルスロットルでのバトルを強いられる。特にトップクラスにおいては、非常にタフなレースだ。

スタートで飛び出したのは、齋藤祐太朗だったが、オープニングラップでレースの展開はおおまかに確定する。チャンピオンがかかっている渡辺、そして鈴木健二がツートップで激突。唯一渡辺のタイトルを阻止できる馬場大貴は、激しいダウンヒルで転倒を喫し、レースを早々に離脱することになってしまった。

「このレースは、もしかしたら勝てるかもしれない」と考えた鈴木は、中盤にスパート。渡辺がガソリン給油する隙をついて、一気に引き離しにかかる。しかし、ハードコースとイージーコースの分岐で、ハードを選んだ鈴木は前走車のミスにつまってしまいタイムロスする中、渡辺はこれをパス。渡辺は、このレースの序盤でハードコースとイージーコースのタイム差を調べており、攻めればそう変わらないことを確信。長いイージーコースを攻める作戦に出ていたのだった。この鈴木のミスで、渡辺は鈴木とのリードを作り、勝負が決まった。悠々とコースを周回して、渡辺は見事に2019年JNCC AA1クラスのチャンピオンを決めた。

3位は、和田卓也、小林雅裕のバトルが続いたが、中島敬則がこれをパス。チャンスをものにした形。

《稲垣 正倫》

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