【三菱 エクリプスクロス ディーゼル 新型試乗】割り切っちゃう作りはミツビシらしい…岩貞るみこ

三菱 エクリプスクロス ディーゼル(ブラックエディション)
三菱 エクリプスクロス ディーゼル(ブラックエディション)全 7 枚

ディーゼルのメリットは、加速するときにぐぐぐっと推し進めてくれる頼もしいトルクのあるエンジンと燃費のよさ。軽油単価の安さも魅力である。一方、デメリットは音。ガラガラとした独特の音は、住宅地ではEVモードで静かに走れるハイブリッドが増速中の日本において漢気にあふれすぎているし、音自体もそれなりに大きい。

【画像全7枚】

2.2リットルのディーゼルエンジンが追加された『エクリプスクロス』である。もともと、カタマリ感のある乗り心地で、ハンドルに対してシャープな動きをするエクリプスクロスだけれど、これにトルクフルなディーゼルで、さらに乗りやすくなった。発進からの加速はさりげなくぐいぐい行くし、5名乗車でクルマが重くなっても変わらぬ躍動感。4WDということもあり、路面をしっかりつかみとる安定感は、ワインディングはもちろん、高速走行でも享受できる。

ガソリン車はCVTだけれど、ディーゼル車は8速ATが採用された。CVTもよかったけれど、やはりエッジのきいたシャープな動きはATが上回り、8速のなめらかなシフトアップと、速度に合わせたギア選びで軽快さが増す。これからの季節、北に向かって長距離を走ろうという遊び心あふれる人には、サイズ感含め、かなり刺さる仕上がりである。

だけど、音がね、やはりガラガラ音は否めない。信号待ちはアイドリングストップするので車内は静かだけれど、走り出すと音が高まる。車外への音もそれなりに響くので、住宅街で駐車しているときなど、ご近所との友好関係を保ちたい身としてはあせってしまう。

ワンタンクで走れる距離が長く、大人数や荷物満載で移動することが多い人には、トルクフルで4WDのディーゼルはうってつけ。でも、街乗りが多く、車内で音楽を楽しみたいタイプにはお勧めしにくい。

選ぶなあ、乗る人。もっとも、万人受けするクルマよりも、ふりきったタイプのほうが、本当のファンを惹きつける。思い切って割り切っちゃう作りはミツビシらしいんだけどね。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、ノンフィクション作家として子どもたちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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