【メルセデスベンツ Bクラス 新型試乗】見た目と走りは“ほんわり”、だけど安全面はきっちり…岩貞るみこ

メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)
メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)全 8 枚

堂々としたメルセデスのエンブレムをつけた顔のデザインこそ、風格を感じさせるものだけれど、ボディ全体を見ると、するりとしたボディラインが控えめな雰囲気を醸し出す。いっしょに乗っている家族や友人を大切に運びますよという、優しい保護者像(敢えて父親像とは書かない。セクハラになりそうだからね)がほんわりと浮かんでくる。

【画像全8枚】

エンジンは、ターボのついた1.4リットル、正確に言うとカタログ値は1,332ccである。この、肩の力が抜けたサイズのエンジンは、アクセルペダルを踏み込んでもおだやかな加速感だ、いい意味で。乗り始めは、もう少しパワーがあってもいいんじゃないのといぶかしく感じるけれど、これが15分も走らせると、だんだんと体になじんでくるのだ。まさに、ちょうどいいパワー感。せっかちな私をやさしくなだめて、幸せな気分を引き出してくれるのである。

メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)
ワゴンとは異なり、荷室はさほど広くない。あくまでも人が優先。でも、荷物を積み込みたい場合は後席の背もたれをアレンジすることによってフラットで広い荷室空間ができる。インテリアは、『Aクラス』同様に、IT音痴はちょっと戸惑うけれど、音声によるカーナビの目的地設定は、使い慣れてくるとすごく便利。滑舌よくしゃべろうとするので、ボケ防止にもなるかもしれない(医学的根拠はありません)。

メルセデスらしく、セーフティ技術は充実。特に、60km/h以上で作動する車線逸脱を防止する、アクティブレーンキーピングアシストの効きっぷりがいい。運転中に車線を越えたと判断すると、ハンドルが微振動して警告する。ここまでは普通なのだが、さらに自動補正ブレーキで車線内に戻そうとしてくれるとき、状況によっては(のんびり警告していたんじゃ間に合わないと判断したとき)、一気にがつんとブレーキがかかる。その衝撃といったら、みぞおちに鉄拳を食らったようで(食らったことないけれど)、一気に目が覚める。

メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)
メルセデスによると「レーダーで対向車線を感知したときなどは、このように厳しい判定になります」とのことだが、私が「はうっ!」と息が止まりそうな衝撃を受けたとき、60km/hで走行中のバイパスに対向車はいなかった。ただ、左車線に大型トレーラーが車線幅いっぱいいっぱいでゆっくり走っていたので、余裕をもって追い抜くべくちょいっとセンターよりに切ったら、この対応だったのだ。ハンドルの角度などもトータルで判断して厳しく作動しているようである。

ほんわり大人しいスタイルと乗り心地なのに、安全では、厳しくきっちりと乗員を守る。『Bクラス』って、そんなヤツである。

メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、ノンフィクション作家として子どもたちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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