シボレー コルベット 新型のレーサー、「C8.R」…500馬力のV8搭載が決定

ミッドシップレイアウトは市販車と共通

パワートレインは5.5リットルV8を継承

高剛性と軽量化も追求

シボレー・コルベットC8.R
シボレー・コルベットC8.R全 12 枚

GMのシボレーブランドは10月10日、新型『コルベット・スティングレイ』(Chevrolet Corvette Stingray)のレーシングカー、『コルベットC8.R』(Corvette C8.R)のパワートレインを発表した。

画像:シボレー・コルベット C8.R

現行レーシングカーの『コルベットC7.R』は2014年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2014で発表された。市販車の『コルベットZ06」と開発は並行して行われ、シャシー構造、エンジン技術、エアロダイナミクスなど、エンジニアリングや部品において、大幅な共有化が図られている。

1999年以来、現在までの20年間に、ワークスチームの「コルベット・レーシング」は、107のレースで勝利してきた。これには、13のチームチャンピオンシップと12のドライバー&メーカータイトルが含まれている。シボレーによると、北米のプロスポーツカーチームとしては、最多勝利記録になるという。

2015年、コルベット・レーシングは15年ぶりにスポーツカーチームとなった。2015年シーズンには、デイトナのロレックス24、セブリング12時間、ルマン24時間という世界の3つの耐久レースを制している。

過去20年間にサーキットで成功を収めたコルベット・レーシングは、世界中のサーキットにおいて、コルベットのトップラインパフォーマンスカーの開発などに貢献してきた。その成果を反映しているのが、最新のコルベットC8.Rだ。

ミッドシップレイアウトは市販車と共通

シボレーは今回、新型コルベット・スティングレイをベースにしたレーシングカー、コルベット C8.Rのパワートレインを発表した。車名の「8」は、8世代目を意味する。シボレーは市販車同様、コルベット C8.Rもミッドシップ化している。

コルベットC8.Rは、新型コルベット・スティングレイの単なるレースバージョンではないという。GMのデザイン、パワートレイン、エンジニアリング、コルベット・レーシングチームの長年にわたるテストと開発の集大成になる。関係部門の協力により、市販車とレーシングカーの性能を、公道とサーキットで次のレベルに引き上げることを目指した。

パワートレインは5.5リットルV8を継承

新型のミッドシップには、市販車の場合、直噴6.2リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンが搭載される。このセグメント唯一の自然吸気エンジンには、ドライサンプオイル潤滑システムや気筒休止システムを採用した。パフォーマンスエグゾースト装着車の場合、最大出力は495hp/6450rpm、最大トルクは65kgm/5150rpmを引き出す。

一方、レーシングカーのコルベットC8.Rには、コルベットC7.Rで定評ある直噴5.5リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンが受け継がれる。スペックは最大出力が500hp、最大トルクが66.4kgmを引き出す。トランスミッションには、新開発のコンパクトなXtrac製6速シーケンシャルを組み合わせた。これは、コルベットC8.Rのリアに、レースカー専用ディフューザーを装着するスペースを生み出すために開発されたという。

高剛性と軽量化も追求

また、コルベットC7.Rに対して、空力性能の向上、ボディ剛性の向上、軽量化が、コルベットC8.Rの開発で重視された。コンピューター解析を利用することにより、新型コルベットの部品が利用可能になる前に、レーシングカーの設計を開始することが可能になった。また、エンジニアリングや設計チームは、シャシーの開発や風洞実験用に、3Dプリントされた数千のプロトタイプ部品を生産した。これらの開発ツールを使用することで、空力特性、車両運動特性、重量配分が向上したレースカーが完成した。C8.Rのシャシー構造は、従来のC7.Rよりも大幅に強固で軽量という。

なお、コルベットC8.R は2020年1月、米国フロリダ州デイトナで開催される「ロレックス24」で、実戦デビューを果たす予定だ。

《森脇稔》

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