ポールスター初のEV、開発が最終段階に…2020年初頭から量産予定

世界各地のテストで「ゴールデンライド」を見出す

0~100km/h加速は5秒以下

インフォテインメントにグーグル「アンドロイド」車載化

車両のオーダーはインターネットのみ

ポールスター2
ポールスター2全 10 枚

ボルボカーズ傘下の高性能車開発メーカーのポールスターは10月15日、ブランド初のEV『ポールスター2』(Polestar 2)の開発が最終段階に入ったと発表した。2020年初頭から量産を開始する予定だ。

画像:ポールスター2

ポールスターの第1号車となるのが、高性能PHVクーペ『ポールスター1』だ。続くポールスター2は、ボルボカーグループ初のピュアEV。テスラ『モデル3』と競合するミッドサイズEVセダンとなる。

世界各地のテストで「ゴールデンライド」を見出す

ポールスター2は、「プレミアムな5ドアファストバックEV」をテーマに開発されている。車台は、ボルボカーグループの「CMA」(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)プラットフォームがベースとなる。

テストと開発は、スウェーデン・ヘラードのテストコースをはじめ、米国、英国、南アフリカ、中国、ドイツ、スペイン、スウェーデン北部の北極圏で行われている。南アフリカではワインディングロードテスト、ドイツではアウトバーンで高速テスト、米国デスバレーでは耐熱テスト、北極圏では耐寒テスト、英国では多湿下でのテストに取り組んでいる。

またテストは、異なるシャシーチューニングを微調整して、「ゴールデンライド(黄金の乗り心地)」と呼ばれるものを見出すのが狙いだ。シャシーのエンジニアは、ダンパー、ブレーキ、タイヤ、ステアリング、電動パワートレインの完璧なバランスを追求している。

0~100km/h加速は5秒以下

EVパワートレインは、前後にそれぞれモーターを搭載し、4輪を駆動する。2つのモーターは合計で、最大出力408hp、最大トルク67.3kgmを引き出す。強力なモーターを搭載するポールスター2は、0~100km/h加速5秒以下の性能を発揮する。27個のモジュールで構成されるバッテリーパックは床下にレイアウトされ、蓄電容量は78kWhだ。1回の充電での航続は、最大500kmの性能を備えている。

ポールスター2には、パフォーマンスパックを設定する。パフォーマンスパックには、4ピストンのブレンボ製フロントブレーキ、調整可能なオーリンズ製ダンパー、20インチの鍛造ホイールが含まれる。また、ゴールド仕上げのシートベルトとバルブキャップが装備される。ポールスター2ポールスター2

インフォテインメントにグーグル「アンドロイド」車載化

ポールスター2は、グーグルの「アンドロイド(Android)」をインフォテインメントシステムに組み込んだ世界で最初の車のひとつだ。これにより、「Googleアシスタント」、EV対応の「Googleマップ」、「Google Playストア」など、グーグルのサービスが車内で利用できる。自然な音声認識技術と新開発の11インチタッチスクリーンディスプレイが、新しいインターフェイスを可能にする。

ポールスター2には、車載システムやスマートフォンで利用できるコネクテッドデジタルソリューションを採用する。ユーザーは充電ステーションでの充電の際、世界最大の公共課金ネットワークに簡単にアクセスできる。

ポールスター2には、スマートフォンがキー代わりになる「フォン・アズ・キー」(Phone-as-Key)テクノロジーを導入する。複数のユーザーが利用するカーシェアリングなどで便利な技術だ。オーナーは第三者とバーチャルキーを共有したり、他の多くのオンデマンド機能にアクセスしたりできるようになる。スマートフォンを携帯したドライバーが車両に近づくと、車両のロックが自動的に解除される。

車両のオーダーはインターネットのみ

ポールスター2では、2~3年のサブスクリプション(利用期間に応じて料金を支払う方式)も導入する。デポジットなし、諸費用などすべて込みのサブスクリプションでは、引き取り、配送サービス、ボルボ車やポールスター車の代車貸し出しが追加され、すべてまとめての月払いになる。この定額サブスクリプションは、ポールスター車を所有することが、手間のかからない顧客体験になることを意味するという。

ポールスター2はまず、中国、米国、カナダ、ベルギー、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、英国で発売され、他の市場に拡大展開する予定だ。車両のオーダーは、インターネットのみで行う、としている。

《森脇稔》

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