運輸審議会が広島電鉄の延伸を認定…路面電車が広島駅南口広場へ乗入れ 2025年春

現在、4系統が集中する広島駅停留場へのルート。車の通行や信号待ちなどで停留場への進入に時間を要している状況。
現在、4系統が集中する広島駅停留場へのルート。車の通行や信号待ちなどで停留場への進入に時間を要している状況。全 6 枚写真をすべて見る

国土交通省は10月17日、広島電鉄から出されていた軌道事業の特許申請が運輸審議会で認定されたことを明らかにした。

この申請は、1・2・5・6号線の電車が広島市内中心部から猿猴川(えんこうがわ)に架かる猿猴橋を通り広島駅停留場へ至る現ルートのうち、駅前を東に迂回する形となっている的場町~猿猴橋町~広島駅間を廃止し、比治山下(ひじやました)停留場付近から稲荷町停留場を経て広島駅南口広場へ一部高架で進入するルートを新設。合わせて、的場町停留場付近に稲荷町方面へ抜ける軌道を新設し、循環運行を行なうというもの。

この延伸計画は1999年11月に策定された「新たな公共交通体系づくりの基本計画」に端を発するもので、2014年9月には路面電車が乗り入れることになる広島駅南口の「再整備等にかかる基本方針」を策定。2016年12月には「広島市地域公共交通網形成計画」が策定され申請へ動き出した。

この延伸により広島市中心部と広島駅との間が現行より4分程度短縮されるほか、広島駅南口広場への乗入れが実現することから、JR線との乗換えも1分程度短縮できるとしている。また、市内中心部に新たな環状ルートができることで利便性の向上も図れるとしている。

申請を受けて運輸審議会では10月3日に1回目の審議が行なわれ、国土交通省の鉄道局が費用便益比(B/C)が基準の1.0を上回る2.7であることなどを説明。10月17日に行われた2回目の審議では、広島電鉄の収支採算性に問題がないこと、住民説明会や関係機関との調整が入念に行なわれていることなどを理由に「利害関係人の異議申し立てがなされ又は予想される等の重要又は異例な案件と判断されるものではないことが確認された」として、申請を認定した。

これにより、広島電鉄の延伸事業は前進する見込みとなり、今後は2019年度中に特許を取得し、都市計画を決定。2020年度には工事施工認可と都市計画事業の認可を受け着工し、2025年度春の開業を目指す。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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