ジープのピックアップトラック、「グラディエーター」に軍用車…2020年から生産へ

ジープにとって26年ぶりのピックアップトラック

軍用車「ハンビー」で知られるAMゼネラルと共同開発

グラディエーターのオフロード性能をさらに強化

ジープ・グラディエーター XMT
ジープ・グラディエーター XMT全 7 枚

FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)傘下の「ジープ」ブランドは、新型ピックアップトラックのジープ『グラディエーター』(Jeep Gladiator)ベースの軍用車をAMゼネラルと共同開発し、2020年後半に生産を開始すると発表した。

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ジープにとって26年ぶりのピックアップトラック

ジープの市販ピックアップトラックは、ジープ『コマンチ』の生産を終了した1992年以来、26年ぶりだ。FCAはラムブランドでピックアップトラックを展開しており、そのノウハウをジープブランドにも導入する。ジープ・グラディエーターは、日本市場にも2018年10月に投入された新型『ラングラー』の4ドアモデル、「アンリミテッド」がベースのダブルキャブ仕様となる。ラングラーならではの高いオフロード性能を受け継いでいる。

新型ラングラー アンリミテッドと比較すると、グラディエーターのフレームは787mm長く、ホイールベースは493mm長い。グレードに応じて、4WDシステムは「コマンドトラック」と「ロックトラック」の2種類があり、ともに低トラクション条件でも最適なグリップが得られる設計とした。「ヒルディセントコントロール」は8速ATと連携し、急な下り坂を一定速度で走行できるようサポートする。

ガソリンエンジンは、軽量かつ高効率な3.6リットルV型6気筒「ペンタスター」を搭載する。最大出力は285hp、最大トルクは40kgmを引き出す。「ESS」と呼ばれるストップ&スタート機能が付く。トランスミッションは8速ATと6速MTを用意した。ルーフやドアパネルを取り外せる仕様も設定する。

軍用車「ハンビー」で知られるAMゼネラルと共同開発

FCA傘下のジープブランドは、このグラディエーターベースのアメリカ陸軍向け軍用車をAMゼネラルと共同開発し、2020年後半に生産を開始する。AMゼネラルは、世界中の軍用および商用顧客向けの特殊車両の設計、エンジニア、生産、供給、サポートを行っている。世界70か国以上に、30万台を超える軍用車両を供給してきた。 AMゼネラルは、ハマー『H1』と基本を共用する軍用車、『ハンビー』を開発・生産していることでも知られる。

FCAとAMゼネラルは、ジープ グラディエーターをベースにした軍用コンセプトカー、ジープ『グラディエーターXMT』を発表した。車名の「XMT」とは、エクストリーム・ミリタリー・グレードトラックを意味している。

グラディエーターのオフロード性能をさらに強化

ジープ グラディエーターXMTでは、グラディエーターの高度な4WDシステム、ロックディファレンシャル、スキッドプレート、牽引フック、アプローチ/ブレークオーバー/デパーチャーアングルなど、優れたオフロード性能を生かしながら、軍用車化を図っている。

AM ゼネラルが持つ防衛産業での100年以上の経験と世界の軍事情勢に関する深い知識に基づいて、ジープ グラディエーターのオフロード機動性を強化した。さらに、グリルガードなどの部品やアクセサリー、戦術的な通信システムを開発。ジープ グラディエーター XMTには、AM ゼネラルの市販パーツとカスタムビルドパーツの両方を装備した。最も厳しい悪条件の地形を走行でき、さまざまな軍事ユーザーの要件を満たす頑丈なトラックに仕上げられているという。

ジープ グラディエーター XMTは、2020年後半から生産を開始する計画だ。パワートレインには、ガソリンとディーゼルを設定する予定、としている。

《森脇稔》

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