プジョー、初のEVモデル e-208 を日本初公開…208 新型とともに2020年夏発売へ

プジョー e-208
プジョー e-208全 13 枚
プジョー・シトロエン・ジャポンは10月18日、プジョーブランド初となる電気自動車(EV)『e-208』を、ベースとなる新型『208』とともに都内で日本初公開した。いずれも日本での販売開始は2020年夏を予定しているという。

プジョー・シトロエン・ジャポンでプジョープロダクトマネジャーを務める上村学氏は都内で開いた発表会で日本では7年ぶりの全面改良となる新型208について「ボディーサイズは現行に比べ低く、広く、長く変わっている。最新のコンパクトカープラットフォームCMPの採用により、約30kgの軽量化、フロアの空気抵抗改善、静粛性のアップに貢献している」と述べた。

ちなみに現行車に比べて全高は40mm低い1430mmとする一方で、全幅は5mm拡大の1745mm、全長は80mm拡大の4055mmとなっている。

また上村氏は「未来を感じさせる新しいデザインは最大のUSP(商品価値)のひとつ」とした上で「バージョンにより異なるがフルLEDヘッドライト、大型のフロントグリルが存在感を放つ。サイドは低いボディラインとブラックパーツを巧みに使いスポーティで躍動感がある。リアは最新のプジョー車に共通のブラックバンドと3DのLEDコンビランプが印象を与える」と解説した。

日本に導入されるパワートレインは1.2リットルダウンサイジングターボガソリンとピュアEVの2タイプ。このうちガソリンエンジンは「ピュアテックの新バージョンで最新のヨーロッパ排ガス基準に対応するエンジンで、コンパクトカーとしてはハイスペックの8速オートマチックとの組み合わせとなる」という。

一方、EVモデルに関しては「コンパクトカーとしては大容量となる50kwhのリチウムイオンバッテリーを搭載、136馬力、260Nm、そしてWLTPモード340kmの航続距離を実現」と上村氏は解説。

さらに「車体のセンター下に格納されるリチウムイオンバッテリーの容積は220リットルとコンパクトで室内スペースを犠牲にせず、ガソリン車と同等を確保する。パワフルな加速を支える136馬力の電気モーターの最高時速は150km」とも。

ちなみに満充電に要する時間は、コンセント型の普通充電(3kw/200v)で18時間、ウォールボックス型の普通充電(6 kw/200v)で9時間となっており、航続距離50kmが可能になる充電時間はそれぞれ3時間弱、2時間弱とのことだ。

新型208およびe-208の価格は公表されなかったが、上村氏は「車両代だけに目を向けるのではなく税金、補助金、保険代、燃料代、整備代、ローン金利などすべてを加味した所有コストをEVとガソリン車を同等に設定したいと考えている」と話していた。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. 衝突試験、1回の費用はおいくら? ホンダ栃木四輪開発センターで見学
  5. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る