スズキではワゴン・クーペ変身PHEVや前後対称モバイルルームに注目、市販予定の二輪も…東京モーターショー2019

スズキ(東京モーターショー2019)
スズキ(東京モーターショー2019)全 8 枚

「これぜひ市販化して!」 そんな声が出てきたスズキブースの朝イチ8時半からのプレスカンファレンスは、気合いの入ったスズキ鈴木敏宏社長が登壇。TMS2019へのスズキのテーマは「WAKU WAKU SWITCH for EVERYONE つくろう、あなたのワクワクで、みんなのワクワクを。」。

【画像全8枚】

「スズキは、四輪車や二輪車、電動車いす、船外機で、ユーザによろこばれる真の価値ある製品づくりに取り組んできた。今回の東京モーターショーでは、スズキの小さなクルマだからこそできるワクワクのある毎日をユーザに提供する」と鈴木社長が語るスズキブースでまず目に飛び込んでくるのは、セダンタイプとワンボックスタイプのコンセプトカー2種類。

スズキが得意とする小さなクルマの近未来を描いたコンセプトモデルで、その名もパーソナルコンパクトPHEV『WAKUスポ』と、モバイルルーム自動運転車『HANARE』。

クーペとワゴンを選べるWAKUスポ、前後対称 運転席なしの HANARE

WAKUスポは「2つの個性をひとつのクルマに」を実現させるモデル。スクエアなクーペデザインの後部トランクが開くと、ワゴンのキャビンが下からせり上がってきて、『ミニクロスオーバー』のようなスタイルに変わる。これには、そのチェンジを目の当たりにした記者たちも拍手。

「WAKUスポがめざしたのは、3世代が共感し、楽しさやワクワクをファミリーでシェアできる、パーソナルでコンパクトなプラグインハイブリッド車。スポーティなクーペスタイルと、使い勝手がいいワゴンスタイルと、乗る人の好みやシーンで車体形状をスイッチできるのが特長」(鈴木社長)

ボディだけではなく、車内のインターフェースもチェンジできる。標準時は見た目もシンプルな木目調のコックピット、スポーツモード時は大型モニターにさまざまな車両情報を表示し、運転する楽しさを増幅させる。しかも後席はスライドドアで、前後のドアを開けると、スズキの軽自動車らしく大きな乗降スペースが出現する。

ワンボックスタイプの HANARE はもっと奇抜。従来の運転席にハンドル、アクセルという運転スペースがなく、前後線対称的なつくりの電気自動車。「HANARE は、家の離れのような程よい大きさ・空間を持っている。ライフスタイルの多様化にあわせ、さまざまな使い方・利用シーンを想定。このクルマは前後どちらでも走らせられる。運転以外の楽しさを考え、クルマを所有する新たな歓びを提案するモバイルルーム型コンセプトカー」と鈴木社長。

しかもこれ、インホイールモーター搭載の電気自動車という設定で、前後という概念にとらわれない、自由な形で新しい移動シーンをつくるという。大開口のドアをすべて開ければ、オープンテラスのような空間に様変わりする。

自動追従機能を備えたパーソナルモビリティも

そしてスズキは、日々の生活支援を目的とした2つのパーソナルモビリティ、『KUPO』(クーポ)と『MITRA』(ミトラ)を展示。

「KUPO(クーポ)は、用途に合わせて変形する、電動車いすと歩行補助車の機能を備えたコンセプトモデル」(鈴木社長)。これ、歩行時は歩行補助車の形状で手押し操作を電動アシストし、少ない力で安心して歩行できるプッシュモードと、移動時には電動車いすの形状に変形するドライブモードを選択できる。「買い物の時にはショッピングカートとして、お出かけ時は電動車いすとして、用途に合わせて使い分けできる」(鈴木社長)。

また「ミトラは買い物や荷物を運ぶとき、支援する自走式ロボット。ミトラは人についてきてくれるので、ひとりで行動するときのパートナーとして活躍してくれる」と鈴木社長が説明するミトラは、自動追従機能を備えたパートナーロボットのコンセプトモデル。

このミトラは、使用者をセンサーで認識し、歩くスピードに合わせて自動追従。子育て世代から高齢者まで、買い物や散歩の時に荷物を運搬するなど、幅広い使用を想定。また、上部にモニターを設置し遠くにいる家族を映し出すライブビデオコール機能などの搭載も想定している。

油冷エンジン搭載の250ccバイクも「国内販売に向けて準備中」

そしてスズキといえば二輪も見逃せない。TMS2019でスズキは、新開発の油冷エンジンを搭載したフルカウルスポーツバイク『ジクサー SF 250』、同じく油冷エンジン搭載ネイキッドスポーツバイク『ジクサー 250』を参考出品。

1985年に『GSX 750R』に搭載して以来、ユーザに愛された油冷エンジンを 250CCバイク向けに新たに開発し、搭載したモデル。高出力、優れた燃費性能、高い耐久性を達成した新世代エンジンを積むこうしたモデルも、国内販売に向けて準備中」と鈴木社長は話していた。

さらにスズキブースは、『HUSTLER CONCEPT』(ハスラー コンセプト)、『ブリイどこでもベビールーム with コンビ』、MotoGP参戦車両『GSX-RR』、船外機などを展示。鈴木社長は朝イチのカンファレンスでこう伝えていた。

「スズキは来年の2020年、創立100周年をむかえる。スズキの始まりは機織機だった。いま、二輪・四輪・船外機などを提供するスズキは、世界に愛される会社になった。これからも、新しいサービス、電動化技術、環境技術、安全技術、情報技術など、先進技術を積極的に取り入れ、ユーザに価値のある小さなクルマをつくり続けていく」(鈴木社長)

《レスポンス編集部》

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