東武鉄道(東武)は10月21日、台風19号の影響で一部区間での運行を見合わせていた東武日光線(東武動物公園~東武日光)と東武佐野線(館林~葛生)間が10月24日始発から通常ダイヤで全線再開すると発表した。
東武日光線は10月19日に栗橋~栃木間が再開。残る新鹿沼~下今市間は10月25日に再開する予定としていたが、復旧作業の進捗により1日前倒しされることになった。
10月18日に館林~佐野間が再開していた東武佐野線では、残る佐野~葛生間が再開未定とされていたが、こちらも東武日光線と同日に全線再開する運びとなった。
このほか、台風19号で被災した私鉄のうち、京王電鉄(京王)動物園線(高幡不動~多摩動物公園)は10月16日に再開しているが、必要な対策工事が継続されるため、早朝夜間の運行を一部見合わせている。
東武佐野線では、佐野~葛生間が再開未定とされていたが、10月24日始発から再開されることになった。写真は東武佐野線葛生駅。その結果、運行時間帯は平日が下り高幡不動発6時5分~21時56分、上り多摩動物公園発6時12分~22時3分。土休日が高幡不動発6時7分~21時55分、多摩動物公園発6時15分~22時2分となる。この時間帯以外については振替輸送が実施される。
また、しなの鉄道線上田~田中間で運行を見合わせているしなの鉄道では、10月23日から通学生の救済などを目的とした代替バスを運行している。運行時間帯は6時30分頃~20時頃で、11月中旬までを目途に毎日運行されるが、利用は通学定期券の所持者に限定される。
しなの鉄道線大屋~田中間でオーパークロスする海野バイパスの橋梁流出現場。これにより同区間を含む上田~田中間は再開までに相当の期間を要する見込みとされ、通学生を対象としたバス代行が開始されている。