マツダ MX-30 竹内主査「EVだからというより“自然に楽しめる空間”を作り方かった」…東京モーターショー2019

MX-30開発主査 竹内都美子氏
MX-30開発主査 竹内都美子氏全 14 枚

23日、東京モーターショーでワールドプレミアとなった『MX-30』は、マツダ初の量産EVだが、プロダクトマネージャで開発の主査を務めた竹内都美子氏は、別にEVを作ったわけではないという意識のようだ。

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かねてよりマツダは、ハイブリッドやEVについて「CO2削減はライフサイクルアセスメメントを考慮した市場投入となる」(=EVは自然エネルギー発電の比率が高い国を優先)と述べており、国や地域の特性を生かしたマルチソリューションの戦略だと明言している。

今回のMX-30の発表も、代表取締役社長兼CEO 丸本明氏はこの点を強調し、「MX-30は電気自動車であっても人間中心の開発、人馬一体は内燃機関のクルマと変わりない」と述べている。

これを裏付けるかのように、竹内氏はMX-30の開発で心掛けた点として「マツダのこれまでの内燃機関エンジンのクルマと同様ななめらかな走りを追求した」と語る。開発は最終段階で、これは実現できると確信していると自信のほどをのぞかせた。

とくに注力したのは、MX-30の特徴にもなっている「選んでくれたユーザーが自然体でいられること」「『RX-8』で採用したフリースタイルドア(前後両開き)」「マツダ車のコアコンセプトでもある走る歓び」の3つを挙げた。開発でも苦労した点だそうだ。

先行する他社EVとの差別化についての質問には、きっぱりと「EVだから、という開発アプローチはとっていない」という。マツダはADAS技術や自動運転技術においても、同様のアプローチをとっている。自動運転ありきの技術投入ではなく、人間中心の中で、安全かつ楽しい運転をサポートするための予防安全技術であり、車両制御を考えている。実質的にレベル3、4以上の自動制御技術を持っていても、制御の介入は、ドライバーが安全に運転できなくなったときのためであり、運転中のドライバーに他のことをさせるためではない。

マツダにとって電気モーターはパワートレーンのひとつでしかないのだ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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