デンソーテンが観光案内直結型ドラレコ、ディスプレイスピーカーなど紹介…東京モーターショー2019

デンソーテンがTMS主点のために用意したサウンド体験型ポッド「Sound Cruising Pod」では、「プレミアムダブルツィーターシステム」と「ディスプレイスピーカー」が体験できる
デンソーテンがTMS主点のために用意したサウンド体験型ポッド「Sound Cruising Pod」では、「プレミアムダブルツィーターシステム」と「ディスプレイスピーカー」が体験できる全 15 枚

東京モーターショー2019でデンソーテンは、「The Fine Vehicle Experience」をテーマに、感動の音空間を創造する車載音響技術や、次世代移動サービス「MaaS」に基づく先進のコネクティッドサービス事例など、安心・快適な移動空間の提供を目指した最新の取り組みを紹介した。

【画像全15枚】

2つの技術を同時体験できるサウンド体験型ポッド

会場で最も目を引くのはサウンド体験型ポッド「Sound Cruising Pod」だ。ここではトヨタ純正に採用されている「プレミアムダブルツィーターシステム」と、ディスプレイから音が再生される「ディスプレイスピーカー」の二つが楽しめる。「プレミアムダブルツィーターシステム」は、左右の音の到達するタイミングを一致させることで運転席と助手席の両方で “同時定位” を可能にする。このポッドではノーマルとの切り替えによってその違いを体験することが可能。「プレミアムダブルツィーターシステム」の臨場感あふれるリアルな音響空間を体験できる。

また、「ディスプレイスピーカー」は有機ELの背後に専用の振動板を装着し、ディスプレイ正面から音が再生されるというもの。これによって、座っている位置に影響されることなく正確な音像再生が可能となる。システムには一般的なスピーカーも組み合わされていたが、デンソーテン CI事業本部先行システム開発部先行開発室第二開発課長の中尾吉宏氏によれば「低域を再生させるとディスプレイ自体に振動が加わってしまい、映像が見にくくなってしまう。これを避けるために再生帯域は400Hz以上の再生にとどめることにした」という。

デモでは一般的なスピーカーに切り替えて、その効果を体験することもできた。一般的なスピーカーでは音像が下に沈み込むが、ディスプレイスピーカーに切り替えると明らかに映像と一体感のある音に変わる。センタースピーカーでもこれに近い効果は得られるが、近年はスピーカーを取り付けるスペースが確保しにくくなっている現状も踏まえればこのメリットは大きい。さらに電子ミラーと組み合わせれば、左右のミラーそれぞれから警告音などを適切に出すことも可能となる。今後、ますます需要が高まっていくと予想される技術だ。

観光案内と連携するドラレコ。プライバシー対策もバッチリ!

もう一つの注目は観光案内に活用する通信型ドラレコだ。ドラレコは大半がスタンドアローンで利用するが、デンソーテンでは業務用途を中心に撮影している画像をクラウドに保管していく通信型ドラレコをいち早く手掛けてきた。今回、参考出展したのはその映像を活用して観光案内に結びつけようというもので、「映像解析によりあらかじめ指定した映像のみをクラウドへ送信し、定型のポストへ当てはめることでスピーディに観光案内コンテンツが完成できる」(同社コネクテッド事業本部先行システム開発部商品企画部システム企画課の重松愛弓氏)。

また、この情報はターミナル駅などに設置しておくディスプレイやスマートフォンにインストールしたアプリ上でで見ることができる。アプリ上で行きたい場所や景色などを検索すると撮影地点の情報が映像と共に確認でき、同時に目的地として設定すればルートガイドだけでなく、連携したタクシーの手配も可能となる。ところで、このコンテンツで見逃せない技術がプライバシーに対する配慮だ。ドラレコで撮影した映像には車両や人物など多くのプライバーシー情報が含まれる。そこで「リアルタイムでボカシを入れる技術も組み合わせた」(重松氏)という。

タクシーアプリ『S.RIDE』の紹介コーナーでは、今年4月から東京都内で運用を開始したスマートフォンを活用したタクシー配車サービスを紹介した。このアプリではライドシェアなどと同様、あらかじめクレジットカードを登録しておけば下車時の支払いは不要。今後は国土交通省の認可の下、料金確定も想定しているという。他に11月上旬から順次発売予定の「ECLIPSE」ドライブレコーダー内蔵ナビ「録ナビ」の最新モデルも展示した。

《会田肇》

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