横浜ゴム、タイヤもセンサー内蔵でIoT化の時代へ…東京モーターショー2019

横浜ゴム(東京モーターショー2019)
横浜ゴム(東京モーターショー2019)全 12 枚

横浜ゴムの東京モーターショー2019でのテーマは「OPEN FUTURE」だ。

これまでタイヤの快適性の指標は走行時の静粛性や乗り心地の良さだったが、EV(電気自動車)の登場により快適性の意味合いも変わってきているという。これからの未来に向けて、横浜ゴムはタイヤのさまざまな研究をしている。

EVはクルマそのものが静かになっているため、より一層タイヤの静粛性が求められる。また将来的に自動(無人)運転が実用化されると、これまで以上に「パンクしにくいタイヤ」が必要とされる。

吸音材によるタイヤノイズ低減技術をより高めた「サイレントフォーム 面ファスナーコンセプトタイヤ」や、クギなどを踏んでもタイヤ内のシーリング材が穴をふさぐ「セルフシールコンセプトタイヤ」が開発中だ。

横浜ゴム(東京モーターショー2019)横浜ゴム(東京モーターショー2019)
ブースには「その場で実感できる新技術」として超軽量タイヤも展示されていた。タイヤの軽量化は燃費向上だけでなく、限られた資源の使用量を減らすことにもつながる。

展示されている超軽量タイヤは、研究が始まった2011年の横浜ゴム従来品(約9kg)と比べ約50%軽量化されている。女性が片手でも持ち上げられる重さ(約4.5kg)になっていた。

横浜ゴム(東京モーターショー2019)横浜ゴム(東京モーターショー2019)
また、タイヤのIoT化も研究が進んでいる。タイヤ内部にセンサーを設置することで空気圧等の情報を得るのだ。

「今後はタイヤセンサーから得られた情報をいかにお客様にフィードバックしていくか、システムやアプリケーションの開発も重要になる」と同社。「将来的には従来のタイヤ空気圧検知にくわえ、摩耗検知、路面検知といったデータをデジタルツールで処理・管理していくソリューションビジネスも視野に入れて研究開発をしていく」と続けた。

横浜ゴム(東京モーターショー2019)横浜ゴム(東京モーターショー2019)
横浜ゴム(東京モーターショー2019)横浜ゴム(東京モーターショー2019)
そこで横浜ゴムは、電子部品で知られるアルプスアルパインと共同開発を進めていることを発表。「新しいタイヤビジネスモデルのシナジー効果も期待している」と結んだ。

《Hideyuki Gomibuchi》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  2. 一気に200馬力以上のパワーアップ!? アウディのスーパーワゴン『RS4アバント』後継モデルは電動化で進化する
  3. 日産『キャシュカイ』改良新型、表情を大胆チェンジ…欧州発表
  4. トヨタ『クラウンセダン』は違う---水素を使う理由と苦労をチーフエンジニアが語る
  5. シトロエン C3エアクロス 新型、間もなくデビューへ…ティザー
  6. 女性向けキャンピングカー「Nomad Lux」デビュー 5月3日初公開
  7. 日産はなぜ全固体電池にこだわるのか? 8月にも横浜工場でパイロットプラントを稼働
  8. ホンダ『N-VAN』一部改良、急アクセル抑制機能を装備…アウトドアスタイルの特別仕様も
  9. ピアッジオが創立140周年、記念してペスパの特別仕様を発売---140台限定
  10. 春爛漫の新潟に名車が集結…20世紀ミーティング2024春季「クラシックカー&バイクの集い」
ランキングをもっと見る