のんびりとヒストリックカーを楽しむ…マロニエオートストーリー秋ミーティング2019

ディムラー ダブルシックスとメルセデスベンツ L508D
ディムラー ダブルシックスとメルセデスベンツ L508D全 16 枚

10月27日、ヒストリックカーイベント、マロニエオートストーリー秋ミーティング2019が開催された。主催はマロニエ・オートストーリー・フォーラム。

昨年は台風の影響で中止となってしまったマロニエオートストーリー秋ミーティング。今年も開催が危ぶまれたが無事行われた。ここで無事と書いたのは、この1年の間に様々な状況が起きたからだ。開催当初から会場だった道の駅うつのみや ろまんちっく村が諸条件により使えなくなってしまったのだ。また、今年も直前に台風が到来し会場周辺にも被害が及んだこともあり、主催者としては開催を取りやめることも検討したようだ。しかし、多くのファンから開催を望む声があったことから、大谷景観公園付近の大谷石採石場跡地広場を使用して行われた。

会場の広さの都合から50台限定だったが、1927年のブガッティ『T37』や『T44』などをはじめ、様々なヒストリックカーが集合した。また、古いクルマにも興味を持ってもらいたいという思いから、地元の栃木いすゞ経由でアバルトやフィアット、アルファロメオのオフ会も開催。最新のイタリア車で訪れたユーザーたちは、やはりクルマ好きが多いようで、ヒストリックカーに興味津々。写真を撮ったりオーナーに話しかけたりと交流が図られたようだ。

さて、会場が変わったことからツーリングのコースも大幅に変更。秋の日光地区をゆっくり堪能してほしいと日光東照宮付近を経由して鬼怒川方面まで、およそ80kmのルートを設定。スタート順は特に決められておらず、用意ができた車両からと、時間に縛られないのんびりとしたもの。友人同士、何台かで連なって走るのも楽しいものだ。ちょうど紅葉も始まり、エントラントたちはワインディングロードや景色を堪能していた。

大谷石採石場跡地大谷石採石場跡地

ゴールは日光市小佐越の創作イタリアン香音(かのん)。ここで美味しいイタリアンのランチを食しての解散となった。

このイベントの魅力について何人かの参加者に話を聞くと、皆、口をそろえて「時間に追われずのんびりと楽しめるところ」との答えが返ってきた。日頃時間に追われることが多く、また、ヒストリックカーイベントに出場しても、やはり時間を気にして走らなければならないため、ゆっくりとクルマ好きの仲間たちと語り合い、一緒に走る機会が少ない。そういった貴重な機会が提供されているのがこのイベントであり、それが大きな魅力につながっているのだ。確かに参加者たちを眺めていると、のんびりとクルマの周りに集まり、話に興じている姿があちらこちらで見られ、楽しそうな笑い声もひっきりなしに聞こえてきていたのが印象的であった。
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《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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