国産初のハイブリッド連節バス、いすゞ エルガデュオ…東京モーターショー2019[詳細画像]

いすゞ エルガデュオ(東京モーターショー2019)
いすゞ エルガデュオ(東京モーターショー2019)全 26 枚
いすゞ自動車は10月23日、東京モーターショー2019にて、日野自動車と共同開発を進めた国産初のハイブリッド連節バス『エルガデュオ』を出展した。

いすゞエルガデュオは、日本の道路事情を考慮し全長を18mに設定。定員120名 (標準仕様、最大値)と、朝夕時間帯に利用客が集中する通勤通学ラッシュ時等での大量輸送を実現するモデルだ。

全長の長い連節バスでありながら、レイアウトの最適化により、最小回転半径9.7mと優れた小回り性を実現。前車室と後車室の角度(連節角)が一定以上になると、連節器の破損を防ぐために警報音により注意を促す連節制御システムを採用し、安全性を確保している。

また、後退時に車速が6km/h以上になると、エンジントルクを制御。加えて、前車室と後車室の角度が大きくなると警報ブザーが鳴り、さらに角度が大きくなると連節器エマージェンシーブレーキが作動して車両を停止させる。

インテリアでは、前車室から後車室につながるノンステップエリアがゆとりある室内高を確保。さらに、開放感のあるサイドウインドは座席からでも車外の確認がしやすく、明るい室内空間とした。加えて、後車室後方の対面シート部は余裕のある膝前の空間を確保。また、前扉にはグライドスライド扉、中/後扉には拡幅引き扉を採用、扉幅の拡大により大量輸送の乗降時間短縮に貢献する。

安全面では、ドライバー異常時対応システム(EDSS)を国内路線バスとして初採用した。走行中、ドライバーが急病などで安全に運転できない状態に陥った場合、乗客や乗務員が非常ブレーキスイッチを押すことで、減速して停止する。作動時、車内では赤色フラッシャーランプと音声アナウンスにより、異常時であることを乗客に伝達。さらに、周囲にはホーンを鳴らし、ハザードランプとブレーキランプを点滅させて異常を知らせるなど、立席の乗客の安全性に配慮し、路線バスに適した制御となっている。

パワートレインは、総排気量8866ccのA09Cクリーンディーゼルエンジンとハイブリッドモーターの組み合わせ。トランスミッションは、クラッチ操作不要の7速AMTを採用。ギヤ段を自動で選択する自動変速モードと、走行状況に応じて手動でギヤ段を選択できる手動変速モードの切り替えにより、道路状況に合わせた運転を可能としている。

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