フェラーリ 488チャレンジ に「エボ」、ワンメークレーサーが戦闘力向上

デビュー3年を経てパフォーマンスをさらにアップ

フロント部分を大幅にデザイン変更

車両全体のダウンフォースは50%増加

リアカメラは世界中のドライバーからの要望

フェラーリ 488 チャレンジ・エボ
フェラーリ 488 チャレンジ・エボ全 5 枚

フェラーリは10月27日、イタリアのムジェロ・サーキットで開催した「2019 Finali Mondiali」において、『488チャレンジ・エボ』(Ferrari 488 Challenge Evo)を発表した。

画像:フェラーリ 488 チャレンジ・エボ

デビュー3年を経てパフォーマンスをさらにアップ

同車は、フェラーリ『488GTB』をベースにしたワンメークレース用車両、「488チャレンジ」の最新バージョンだ。488チャレンジの発表から3年を経て、車両のパフォーマンスとレースでの戦闘力を向上させた。ハンドリング性能も改善させている。

488チャレンジ・エボでは、エアロダイナミクスと車両のダイナミクスの相乗効果を狙っており、タイヤの性能、ダウンフォース、電子制御システムの性能を最大限に引き出すことを目指した。

また、開発の初期段階から、フェラーリのGTドライビングシミュレーターを活用した。これにより、空力バランスの最適化を図る。コーナーでのターンインを向上させ、アンダーステアを減らすために、フロントのダウンフォースを高めている。

フロント部分を大幅にデザイン変更

技術部門とフェラーリデザインセンターとの協力により、フロント部分が大幅に設計変更された。従来の488チャレンジと比較して、エアロダイナミクスの効率が30%向上した。ダウンフォースを高め、バランスを最適化するために、フロントオーバーハングの長さを変更している。フロントグリルも新デザインとした。

フロントの大型リップスポイラーは、ベーンを備えており、サイドからの空気の流れをコントロールする。側面にはフリックを追加して、空気の流れを最適化した。

リアは、バンパーのサイドに、2つの通気口を採用した。これは、ホイールアーチ内の空気の流れをスムーズにするのが狙いだ。エンジンのエアアウトレットグリルに設けられたエアベントも、ダウンフォースの増加に貢献する。フェラーリ 488 チャレンジ・エボフェラーリ 488 チャレンジ・エボ

車両全体のダウンフォースは50%増加

488チャレンジ・エボでは、フロントのダウンフォースをリアと独立して調整できる。そのため、サーキットの特性や気象条件に応じて、ダウンフォースを最適に設定できる。従来の488チャレンジと比較して、車両全体のダウンフォースは、50%増加しているという。

ブレーキシステムは、新開発のフロントディスクと大型のリアディスクを採用した。これにより、ブレーキの摩耗を大幅に抑えている。新開発のピレリ製タイヤは、フロントが275/675-19、リアが315/05-19サイズだ。

サイドスリップコントロール(SSC)をベースにした「E-Diff3」と「F1-TCS」コントロールシステムは、チューニングを見直した。これにより、コーナー出口において、最大限のトラクションを得ることが可能になったという。フェラーリ 488 チャレンジ・エボフェラーリ 488 チャレンジ・エボ

リアカメラは世界中のドライバーからの要望

インテリアは、ステアリングホイールが新デザインだ。これは、レーシングカーの『FXX-K エボ』や『488 GTE』で得られたノウハウを生かして開発された。パドルシフト付きのステアリングホイールは、ドライバーは常に理想的な位置を握ることができるという。ステアリングホイールの走行モード切り替えスイッチの「マネッティーノ」では、ABSの設定を2つのドライモードと2つのウェットモードの合計4モードから選択できる。

リアカメラが、世界中のさまざまなレースシリーズに参戦するドライバーからの要望に応えて導入された。これにより、後方の視認性が大幅に向上している。

なお、488チャレンジ・エボに採用された新しいコンポーネントやチューニングは、従来モデルにアップグレードキットとして装着できる、としている。

《森脇稔》

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