【SUPER GT 最終戦】GT300クラスチャンピオンはARTA NSX GT3の高木真一&福住仁嶺…“アラフィフの星”高木は個人17年ぶりの王座

GT300クラス王者は#55 ARTA NSX GT3の高木真一&福住仁嶺。
GT300クラス王者は#55 ARTA NSX GT3の高木真一&福住仁嶺。全 10 枚

3日に決勝レースが実施された2019年SUPER GT最終戦もてぎ。GT300クラスではARTA NSX GT3の高木真一&福住仁嶺が4位に入り、ドライバーズチャンピオンの座とチーム部門タイトルをあわせて獲得した。

【画像全10枚】

ドライバーズチャンピオンに関していえば決勝5位以上が自力戴冠条件、という圧倒的に有利なポイント状況で#55 ARTA NSX GT3(高木真一&福住仁嶺/ブリヂストン=BS)は最終戦決勝を迎えていた。さらには唯一のライバルとなった#96 K-tunes RC F GT3(新田守男&阪口晴南/BS)が予選17位で、自分たちは予選5位と、#55 NSXの王座獲得がかなり濃厚な雰囲気漂うなかでの決勝スタートだ。

しかし、#96 RC Fが執念の追い上げで上位に浮上してくる。終盤には3番手を走っていた#55 NSXの前に出て、わずかな望みをつなぐ素晴らしい健闘を見せた。とはいえ、大局的には#55 NSXのタイトル獲得を揺るがすものではない。#55 NSXは最終戦を4位で終え、新田と福住がドライバーズチャンピオンに輝き、ARTAはチーム部門タイトルをゲットした。

ARTAを率いるのは鈴木亜久里監督。1990年に日本人選手として初めてF1の表彰台に上がるなどした“レジェンド”は、マシンをNSXにかえて臨んだ今季の自陣の戦いを「全戦で(ドライバーズ)ポイントを獲ってきたことが大きいと思います。若い福住を(大ベテランの高木)真一がうまく引っ張ってくれました。いいコンビだと思います」と振り返り、開幕2戦連続2位と第7戦での1勝を含む全戦10位以内入賞の高い安定性をタイトル獲得の原動力にあげている。

来年で50歳になる高木にとっては、自身17年ぶり、2002年以来のGT300ドライバーズチャンピオン。その高木は、レース後のセレモニーのなかで多くの人々に感謝を伝えながら、こんな印象的なことを語っている。「一番感謝したいのは、タイトルを争った(#96 RC Fの)新田さんです」。

新田は2002年に高木と一緒に戴冠したドライバーで、長くコンビを組んでいた“盟友”。現在は別チームで競っているが、互いをリスペクトし合いながら通算最多勝記録を争い続ける間柄なのだ。高木49歳、新田52歳での最終戦におけるタイトル争いは、(高木組圧倒的有利な流れのままで決着したとはいえ)ふたりにとって新たな勲章になるとともに、「50歳前後の方々に希望と夢を与えられたんじゃないかと思います」。高木は同年代の人々に「まだまだ頑張りましょう!」と力強いエールを贈って、言葉を締めている。

もうひとりの2019年王者・福住は22歳。先週のスーパーフォーミュラ最終戦では(スーパーフォーミュラでの)自身初表彰台となる3位を獲得するなど進境著しい若手精鋭だ。フォーミュラ路線中心だったが、今年はGT300への初のフル参戦で高い適応力を見せた。亜久里監督も「長いレース人生がある福住には、どんどんステップアップしていってもらいたい」と、あらためて期待の高さを示している。

最終戦の優勝争いは#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥&菅波冬悟/BS)が大きなリードをもって(GT300クラスの)最終ラップを迎えたが、トラブル発生か、スロー走行状態に陥ってのゴールに。これをかわして、#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸&安田裕信/ダンロップ=DL)がシーズン2勝目をあげた。#65 メルセデスは2位。

3~4位は前述のように3位が#96 RC Fで、4位に#55 NSX。5位は#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝&片岡龍也/ヨコハマ=YH)、6位は#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴&S. フェネストラズ/YH)だった。ポールから発進した#720 McLaren 720S(荒聖治&A. パロウ/YH)は7位。

SUPER GTの“次戦”は、富士スピードウェイにて11月23~24日に両日とも予選&決勝がある形式で開催される「SUPER GT × DTM 特別交流戦」になる(走行は21日~の予定)。DTMとのレースに臨むのはGT500クラスだが、それとは別にGT300クラスのみのスプリントレース「auto sport Web Sprint Cup」(全車参戦ではない)も開催が予定されている。

そして2020年のSUPER GTシリーズは、4月11~12日に岡山国際サーキットで開幕する予定だ。

《遠藤俊幸》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【レスポンス読者試乗会】乗って初めて見えた、4組の試乗者が語る日産『エクストレイル』のリアルPR
  2. ホンダ『WR-V』改良新型、インドで先行発表…新グリルとLEDで表情変化
  3. 【日産 エルグランド 新型試乗】クラスの基準を塗り替える、高級ミニバンとして隙のない完成度…諸星陽一
  4. 「EVは気になる。でも不安…」その声にヒョンデが出した「4つの答え」とは? 残価保証40%に返品保証も…『インスター』に乗って聞いて見えた新しいEVの選び方PR
  5. ホンダとGUがコラボ! 80~90年代レトロなモトクロスの世界観を最新アパレルに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 全ての体格に対応する後席用新型シートベルト、ZFが2025年央発売へ
  3. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  4. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  5. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
ランキングをもっと見る