アウディ、新塗装技術を量産車に初採用…ツートン仕上げを一度に塗装

アウディが導入した「オーバースプレーフリー塗装」
アウディが導入した「オーバースプレーフリー塗装」全 5 枚

アウディ(Audi)は11月5日、「オーバースプレーフリー塗装」と呼ばれる新たな塗装技術を、自動車メーカーとして世界で初めて量産車に導入した、と発表した。

この塗装技術は、ルーフと車体の色が異なるツートンボディを、一度の工程で塗装できるのが特長だ。従来、ツートン塗装仕上げの場合、マスキングを行い、2度の塗装工程が必要だった。オーバースプレーフリー塗装では、使用する塗料の量を減らし、マスキング材を不要にした。これにより、環境の保護とコストの削減を追求している。

オーバースプレーフリー塗装では、ロボット制御の高精度計器を用いて、自動車のルーフとサイドパネルフレームの継ぎ目を測定する。そして、専用開発された黒い塗料をミリ単位の精度で、スプレーミストなしでストリップ状にルーフに塗装する。これにより、ルーフ部分だけを正確に、黒く塗装することが可能という。

この新しい塗装技術は、欧州で発表された改良新型『A4セダン』と改良新型『A5クーペ』の発売記念限定車、「エディション1」に初採用された。エディション1では鮮やかなブラックルーフを基本とし、A4セダンでは車体色をテラグレーメタリック、 デイトナグレーパールエフェクト、クォンタムグレーで仕上げることが可能。A5クーペではブラックルーフを基本に、車体色をクォンタムグレー、デイトナグレーパールエフェクト、ディストリクトグリーンメタリックで仕上げることができる。

アウディは2018年春から、この新しい塗装プロセスをテストしてきた。そして2019年の夏から、量産車にこの塗装プロセスを導入した。アウディは、資源を節約しながら、顧客のカスタマイズ範囲を広げることができる、としている。

《森脇稔》

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