シボレー コルベット 新型、0-96km/h加速は2.9秒

ミッドシップのV8は最大出力495hp

シボレー初の8速デュアルクラッチ

0~400m加速は11.2秒

シボレー・コルベット・スティングレイ 新型
シボレー・コルベット・スティングレイ 新型全 23 枚

GMのシボレーブランドは11月6日、新型『コルベット・スティングレイ』(Chevrolet Corvette Stingray)の動力性能を発表した。

新型コルベット・スティングレイは、従来のフロントエンジンレイアウトをやめ、ミッドエンジンレイアウトを採用しているのが特長だ。8世代目、およそ65年の歴史を誇るコルベットが、ミッドシップ化されるのは、歴代初となる。

ミッドシップのV8は最大出力495hp

この新型コルベット・スティングレイのミッドシップに搭載されるのが、新世代の「LT2型」直噴6.2リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンだ。ドライサンプオイル潤滑システムや気筒休止システムなどを採用した。最大出力は495hp/6450rpm、最大トルクは65kgm/5150rpm(パフォーマンスエグゾースト装着車)を発生する。

パワートレインを低い位置に搭載することで、低重心化を図り、ハンドリングを向上させた。最も大きく改良されたのは、潤滑システムとベンチレーションシステムだ。新型はベースグレードにも、エンジン取り付け型のドライサンプオイルシステムと3基のスカベンジポンプを、初めて採用した。サーキット走行時の潤滑性能を高めている。

これにより、本格的なサーキット走行中に、エンジン内のオイル容量を維持し、パフォーマンスの低下を防ぐ。新型では旋回性能が大幅に向上しているため、このLT2のドライサンプ潤滑システムは、1Gを超える横方向加速度があらゆる方向に加わっても、エンジンパフォーマンスを発揮できるよう、設計し直されているという。シボレー・コルベット・スティングレイ 新型シボレー・コルベット・スティングレイ 新型

シボレー初の8速デュアルクラッチ

トランスミッションは、シボレー初の8速デュアルクラッチ(DCT)だ。このトランスミッションは、TREMEC社と共同開発された。ダブルパドル式のクラッチ解除機構が備わっており、ドライバーが両方のパドルをホールドすると、クラッチの接続を解除することができるため、マニュアルに近い操作が可能になる。パドルシフトによって、ドライバーは特定のギアを選択することができる。

スモールブロックの新型V8エンジンは、専用のDCTの素早いシフトチェンジを生かせるよう、トルクカーブが最適化されている。DCTの1速ギア比を低く設定することで、トラクションを高めて素早い発進加速を可能にした。2速から6速まではクロスレシオ設定として、サーキット走行では、エンジンのパワーピークを維持しやすくしている。7速と8速は高めのギア比に設定して、ゆったりとした長距離走行を可能にしつつ、負荷を軽減し、燃費の向上を図る。

新型では、ドライバーモードの選択肢が4種類から6種類に拡大した。「ウェザー」、「ツアー」、「スポーツ」、「トラック」の4モードに、2つの新しいモードが追加されている。新しい「マイモード」を選択すると、キーをオフにしても、次に乗るときには自分の好みに合わせて調整したドライビングスタイルの設定を維持する。新しい「Zモード」は、ステアリングホイールの「Z」ボタンで作動する。これはマイモードの設定をさらに一歩進めるシングルユースモードで、ドライバーはエンジンとトランスミッションの調整を行うことができる。

0~400m加速は11.2秒

これらの新技術の採用により、新型はベースグレードの場合、0~96km/h加速3.0秒、0~400m加速11.2秒の性能を発揮する。0~400mを走り切った時の速度は、198km/hに到達する。シボレーによると、コルベットのベースグレードとしては、史上最速という。さらに、「Z51パフォーマンスパッケージ」装着車では、0~96km/h加速2.9秒の性能を備えている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産がエルグランドなど新型4車種投入へ…NISSAN START AGAIN
  2. その“黄色い枠”も隠せます! 必見のナンバーフレーム最新アイテム5選[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 「戻せばOK」は通用しない! 現代チューニングの合法ルールとは~カスタムHOW TO~
  4. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
  5. CATL、世界初の量産ナトリウムイオン電池発表…マイナス40度でも90%の電力キープ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  4. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る