東京地下鉄(東京メトロ)は11月11日、有楽町線・副都心線に新型車両17000系を導入すると発表した。
1974年に登場した7000系の後継車で、制御装置に効率が高い永久磁石同期電動機(PMSM)とシリコンカーバイト(SiC)素子を組み合わせ、省エネ性を高める。
また、丸ノ内線用2000系と同様に総合指令所や車両メンテナンス部署から遠隔で車両の情報監視や分析を行なう、三菱電機が開発した「TIMA(Train Information Monitoring and Analysis system)システム」を導入。脱線時に自動停止する脱線検知装置や車内防犯カメラも設置され、安全・安定性の向上が図られる。
車内は、7000系よりも冷房能力が1.2倍程度高められるほか、座席幅を30mm拡大。ドアの下部をホーム側に傾斜させ、床面の高さも60mm低くすることで、ホームとの段差を減らす。
有楽町線・副都心線のラインカラーに沿ったイメージにまとめられた車内。連結面や座席横のパーテーション、荷物棚に透明強化ガラスを採用し開放感を高める。各ドア上には多言語対応の車内情報装置が設けられる。2020年度下半期に最初の10両編成1本が営業運行を開始。2022年度までに10両編成6本と8両編成15本の21編成180両が導入される予定。