メルセデスベンツの新コンパクトSUV、『GLB』…広州モーターショー2019に出展へ

Gクラス譲りの直立したフロントデザイン

メルセデスベンツの小型SUV初のサードシート

オフロードモードを用意

Sクラス譲りの先進運転支援システム

メルセデスベンツ GLB
メルセデスベンツ GLB全 19 枚

メルセデスベンツは11月12日、中国で11月22日に開幕する広州モーターショー2019に、新型SUVの『GLB』(Mercedes-Benz GLB)を出展すると発表した。

Gクラス譲りの直立したフロントデザイン

GLBは、『GLA』と『GLC』の間に位置づけられる新型SUVだ。GLBでは、力強いプロポーションが追求されており、オフロードテイストのデザインを強調した。前後のオーバーハングは、短めに設計する。直立したフロントデザインは、『Gクラス』など、メルセデスベンツのオフロードDNAを受け継ぐものになるという。フロントとリアには、アンダーガードを装着。クラッディングパネルも、GLBのオフロードテイストを強調している。ボディサイズは、全長4634mm、全幅1834mm、全高1658mm、ホイールベース2829mmとなる。

4気筒のガソリンエンジンとディーゼルエンジンは、全面的に更新された。前世代のエンジンに対して、出力や燃費を向上させ、排出ガス性能も引き上げている。

メルセデスベンツの小型SUV初のサードシート

GLBはメルセデスベンツの小型SUVとしては初めて、オプションで7人乗り(3列シート)が選択できる。サードシートは、身長168cmまでの乗員が利用できる。3列目シートにはUSBポートと、乗員を保護するサイドウィンドウエアバッグが装備される。3列シート仕様は、最大4個のチャイルドシートを取り付けることができる。メルセデスベンツ GLBメルセデスベンツ GLB

GLBのホイールベースは2829mmで、新型『Bクラス』よりも100mm以上長い。この効果で、広い室内スペースを実現した。前席のヘッドルームは1035mmで、メルセデスベンツによると、セグメントで最高という。2列シートの5名乗り仕様では、後席足元の空間は967mmを確保した。荷室の容量は、2列シートの5名乗り仕様で560リットル。後席を折り畳めば、最大で1755リットルに拡大する。

インストルメントパネルは、単一の部品で構成する。センターコンソールには、タービンデザインの空調吹き出し口を3個レイアウトした。その下に、エアコンのコントロールパネルを配置する。

ワイドなデジタルコックピットは、「MBUX」(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)によって、制御や表示を行う。MBUXは、パワフルなコンピューターによって、鮮やかなスクリーンとグラフィックを実現。ヘッドアップディスプレイ、拡張現実によるナビゲーション、学習可能なソフトウェア、音声コントロールの「ハイ、メルセデス」で起動するなどの特長を備える。メルセデスベンツ GLBメルセデスベンツ GLB

オフロードモードを用意

オプションで4WDの「4MATIC」を設定する。「ダイナミックセレクト」スイッチを使って4MATICの特性を変えることができる。全輪駆動クラッチの制御には3つの特性がある。通常の走行状態では、「エコ/コンフォート」モードを選び、駆動力はフロント80、リア20の割合で配分される。

「スポーツ」モードでは、フロント70、リア30。「オフロード」モードでは、全輪駆動クラッチは車軸間の差動ロックとして機能し、駆動力はフロント50、リア50の割合で配分される。さらなるオフロード志向のドライバーには、「オフロードエンジニアリングパッケージ」も用意している。

Sクラス譲りの先進運転支援システム

先進運転支援システム(ADAS)は、『Sクラス』のテクノロジーを導入する。改良されたカメラとレーダーシステムのおかげで、GLBは500m先を見通し、状況によっては部分的に自動運転することができる。

「アクティブディスタンスアシストディストロニック」は、ナビゲーションシステムデータを利用して、コーナーや交差点、ロータリーに入る前の速度を自動的に調整。「アクティブステアリングアシスト」には新機能として、「アクティブレーンチェンジアシスト」が採用された。「パークトロニック付きアクティブパーキングアシスト」を装備している場合、高速道路の渋滞では、前車に追従して自動再発進機能が利用できる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る