フォーマルセダンサミット…アンテナとダブルミラーはお決まり

フォーマルセダンサミット - Final -
フォーマルセダンサミット - Final -全 16 枚

「フォーマルセダンサミット - Final -」が17日、埼玉県営権現堂公園幸手権現堂桜堤(4号公園)駐車場内(埼玉県幸手市)において開催された。主催はフォーマルセダンサミット。

そのイベント名の通り、国内外のフォーマルセダンを中心にした集まりで、ショーファードリブンを想定したトヨタ『センチュリー』や日産『プレジデント』、三菱『ディグニティ』といった各メーカーのフラッグシップから、トヨタ『クラウン』、『コンフォート』、『アリオン』、日産『セドリック』、『グロリア』など、どちらかというと公用車やタクシー・ハイヤーメインのセダンなどが対象。

実際に会場に来たクルマたちもショーファーカーや公用車、ハイヤーの雰囲気を漂わせた架装がなされていた。一方で、警護関係車両(の架装)も注目でルーフに赤色灯(非点灯)を乗せるなどで楽しんでいた。参加者によると、フォーマルセダンのこだわりとしてトランクリッドやルーフのアンテナとダブルミラー(助手席側にミラーを追加)、赤色灯は欠かせないと笑う。

当然のことながら、オーナーたちも雰囲気に合わせ、ダークスーツにネクタイ、一部の方は白手袋を着用。クルマと同様コスプレに余念がなかった。

フォーマルセダンサミットを主宰する染矢賢人さんによると、「以前クラウンセダンに乗っていた(現在はセンチュリー)が、そういうクルマで参加出来るイベントがなかったことから、自分でやってみよう4年ほど前に始めた。最初は数台のつもりだったが、思いのほか台数が集まった」という。当初は3月、7月、11月に開催していたが、夏の暑さから3月と11月の開催に変更し、今回で11回目を迎えた。しかし、主催者の都合により今回で終了することになった。

参加者は「VIP系というよりはノーマルの公用車や警護・警察系のクルマが好きな人たちが多く集まる。平日の東京・大手町にいそうなクルマが好きな方たち」と話す。また、一部の参加者はマニュアルへのこだわりもあり、ベーシックグレードのマニュアルをあえて選び、その走りを楽しんでいるようだ。

参加者に話を聞くと、そのクルマの前後期だけでなく、グレードでの装備の差異をはじめ、オプションなどにまで精通していることが伺われた。ただし、それを踏まえたうえでオリジナルに大きくこだわることなく、例えばベーシックグレードをベースに一部は上級グレードの装備をおごったり、あるいは、タクシーの装備品を装着したりと思い思いの架装が施されていた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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