レクサス LC にコンバーチブル、市販モデルをロサンゼルスモーターショー2019で発表へ

4層構造のソフトトップは15秒で開く

オープンの美しさを際立たせる専用デザイン

オープン走行時に配慮した専用空調&オーディオ

自然吸気の5.0リットル V8は最大出力471hp

レクサスLC500コンバーチブル
レクサスLC500コンバーチブル全 12 枚

レクサスは11月19日、米国で11月20日(日本時間11月21日未明)に開幕するロサンゼルスモーターショー2019において、『LCコンバーチブル』(Lexus LC Convertible)の市販モデルを初公開すると発表した。

LCコンバーチブルは、レクサスの最上級クーペ、『LC』のオープンモデルだ。クーペモデルと同等の走りをコンバーチブルでも実現するために、ボディ全体を新設計した。高いボディ剛性のほか、流麗なスタイリングや充分なラゲージスペースを追求し、コンバーチブルに適したパッケージングを構築している。

4層構造のソフトトップは15秒で開く

ソフトトップは静粛性に配慮して、4層構造を採用した。さらに材質や質感を吟味し、シワの寄らない最適な張り具合にこだわって、クーペのような美しいルーフラインを目指している。

ルーフの開閉スピードとその動き方にもこだわり、開き始めと閉じる直前の動きをコントロールする。また、ルーフとトノカバーの動きを連動させ、優雅で自然な動きを追求するとともに、オープン時およそ15秒、クローズ時およそ16秒と、クラストップレベルの開閉スピードを確保した。

ルーフは走行時でも、速度が50km/h以下であれば開閉することができる。開閉作動中はメーター内にアニメーションで表示し、作動状況をドライバーに伝える。レクサスLC500コンバーチブルレクサスLC500コンバーチブル

オープンの美しさを際立たせる専用デザイン

ソフトトップの格納時に、美しいシルエットを可能にするため、トノカバー付きのフォールディング機構を採用した。ドアエンドのベルトラインをキックアップさせることにより、キャビンを包み込む適度なタイト感と新しいシルエットなど、コンバーチブルの個性を表現している。リアまわりでは、トランクの後端を跳ね上げるとともに横幅を広げた。これにより、ダイナミックなサイドビューと後ろから見た際のワイド&ローな印象を強調しているという。

さらに、ベルトラインやリアの造形など、空力性能を追求した。ポリカーボネート製の透過性のあるウィンドディフレクターを設定することで、オープン走行時の車内への風の巻き込みを抑え、静粛性を高めている。

ボディカラーとソフトトップの色、内装色は、豊富な組み合わせが可能だ。インテリアでは、シート肩口のキルティングやパーフォレーションで表現したグラデーション、ヘッドレストの後部の「L」マークのエンボスなど、細部に至るまで作り込みを行ったという。レクサスLC500コンバーチブルレクサスLC500コンバーチブル

オープン走行時に配慮した専用空調&オーディオ

空調システムには、「レクサスクライメイトコンシェルジュ」を採用した。これは、季節を問わないオープン走行において、乗員が快適に過ごせることを目指した装備だ。エアコン、シートヒーター、ネックヒーター、ステアリングヒーターを自動制御する。エアコンの制御を、ルーフのオープンとクローズ状態に合わせて、変更することもできる。

音響シミュレーションを用いて吸音と遮音を適切に行い、ノイズを発生源から抑制した。アクティブノイズコントロール(ANC)を採用し、オープンとクローズ状態で、人間が不快に感じる低周波ノイズを低減している。

サウンドシステムは、音源の中の楽器、ボーカル、聴衆の歓声、録音時の環境音までを原音に忠実に再現することを目指して開発した。オープンとクローズで音響設計を変えることで、それぞれの環境で楽しめる音響空間を追求している。レクサスLC500コンバーチブルレクサスLC500コンバーチブル

自然吸気の5.0リットル V8は最大出力471hp

まず、導入される「LC500」グレードのパワートレインは、5.0リットル V型8気筒ガソリン自然吸気エンジンだ。米国仕様の場合、最大出力471hp/7100rpm、最大トルク55kgm/4800rpmを引き出す。10速ATの「ダイレクトシフト」との組み合わせにより、伸び感のあるリニアな加速を追求した。走行シーンに応じて駆動力をきめ細かく制御し、日常走行から限界域の車両コントロールまで、ドライバーの感覚に合う走りを狙った。

ドライバーが自然吸気V8の官能的なエンジンサウンドを、コンバーチブルで楽しめるように、吸気音をキャビン内に共鳴させるサウンドジェネレーターや、迫力ある排気音を演出する外装バルブを採用した。オープン走行時に、より気持ち良いサウンドに、こだわったという。

ブレースの配置や形状を追求し、リアサスペンションタワーブレースには形状自由度が高く、軽量かつ高剛性なアルミダイキャストを採用した。床下ブレースの採用やマグネシウム、アルミニウムなど軽量素材の最適配置により、高剛性と軽量化を両立する。ヤマハが開発した「パフォーマンスダンパー」を採用して、上質な乗り心地とドライバーの意図に忠実な優れた運動性能を追求している。

《森脇稔》

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