アウディQ8 に最強の「RS」、600馬力ツインターボ…ロサンゼルスモーターショー2019

0~100km/h加速は3.8秒

48Vマイルドハイブリッド

RS専用アウディバーチャルコックピット

アウディ RS Q8
アウディ RS Q8全 15 枚
アウディは11月20日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー2019において、『RS Q8』(Audi RS Q8)を初公開した。

同車は、アウディの最上級SUV、『Q8』をベースに、アウディスポーツが開発した高性能な「RS」モデルだ。パワートレインには、排気量4.0リットルのV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載し、圧倒的なパフォーマンスを追求する。

◆0~100km/h加速は3.8秒

この直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボ「TFSI」エンジンは、新型『RS6アバント』、新型『RS7スポーツバック』に、すでに搭載されている。RS Q8では、最大出力600hp。最大トルク81.6kgmを引き出す。最大トルクは、2200~4500rpmで発生し続ける特性だ。

トランスミッションは8速「ティプトロニック」、駆動方式は4WDの「クワトロ」で、RS専用チューンが施された。0~100km/h加速は3.8秒、0~200km/h加速は13.7秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。最高速は「RSセラミックブレーキ」装着車では、305km/hに引き上げられる。

◆48Vマイルドハイブリッド

また、RS Q8では、優れた効率性も追求した。これは、48V電源を使用するマイルドハイブリッド(MHEV)システムによって可能になるものだ。ベルト駆動式オルタネータースターターにより、最大12kWの電力を回生して、リチウムイオンバッテリーに蓄える。

その結果、55~160km/hの範囲において、エンジンを停止させて最大40秒間コースティング(惰性走行)することが可能だ。このエンジンは、中間負荷領域でシリンダーを一部休止する機能も備え、さらなる効率化を追求した。アウディによると、マイルドハイブリッドによって、100km走行あたり、最大で0.8リットルのガソリンを節約できるという。

「アウディドライブセレクト」のダイナミックハンドリングシステムを使用して、走行特性を変更できる。アウディドライブセレクトのドライブモードとして、「RS1」と「RS2」を設定した。ステアリングホイールの「RS MODE」ボタンを操作することにより、エンジンとトランスミッション、パワーステアリング、サスペンション、ダイナミックオールホイールステアリング、クワトロスポーツディファレンシャル、エンジンサウンドなどが変化する。

◆RS専用アウディバーチャルコックピット

外観は、8角形のシングルフレームを備えたRS専用のラジエーターグリルにより、ベース車両のQ8に対してスポーティさを増した。グロスブラックのフロントエアインレットとマットアルミのブレードも装着する。RSルーフスポイラーは、高速走行時にリアアクスルのダウンフォースを高める。


インテリアは、「MMIタッチレスポンス」のディスプレイを、ブラックパネルのダッシュボードに組み込んだ。ディスプレイをオフにすると、パネルに溶け込んで、ほとんど見えなくなるという。ドライバーは、RSモニターディスプレイを使用して、駆動システムコンポーネントの温度、最大Gフォース、タイヤ空気圧や温度などの情報を呼び出すことができる。

この専用RSディスプレイは、「アウディバーチャルコックピット」を使用して、タイヤ空気圧、トルク、パフォーマンス、油温、ブースト圧、ラップタイム、加速、Gフォースの詳細な情報を表示する。シフトインジケーターは、レブリミットに到達した場合、ドライバーにシフトアップを促す。

フラットボトムのRSスポーツレザーステアリングホイールは、アルミ製の大型パドルシフトとマルチファンクションボタンが備わる。「RSスポーツシート」には、ランバス(菱形)パターンのバルコナレザーが標準となり、RSエンボス加工が施されている。

《森脇稔》

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