UDトラックスは11月21日、大型トラック『クオン』の排出ガス発散防止装置(尿素水ポンプ)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは2017年4月28日から2018年6月1日に製造された5351台。
対象車両は、尿素選択還元型触媒システム(尿素SCRシステム)にて、尿素水ポンプ内ガイドスリーブの加工が不適切なため、ポンプ作動時の圧力によってスリーブ先端部に亀裂が発生することがある。そのため、スリーブ先端部が破断し尿素水ポンプの機能が損なわれ、警告灯が点灯するとともに排出ガス中の窒素酸化物(NOx)の排出値が基準値を超えるおそれがある。
改善措置として、全車両、尿素水ポンプを対策品に交換する。
不具合は134件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。