メルセデスマイバッハ が初のSUV、ロールスロイス や ベントレー と競合…広州モーターショー2019

押し出し感が強調されたフロントマスク

至れり尽くせりの空間

3トンに迫る車体で0~100km/h加速4.9秒

モーターがアシストする「EQブースト」

メルセデスマイバッハ GLS 600 4MATIC
メルセデスマイバッハ GLS 600 4MATIC全 25 枚

メルセデスベンツは11月21日、中国で開催した広州モーターショー2019のプレビューイベントにおいて、メルセデスマイバッハ(Mercedes-Maybach)ブランド初のSUV、メルセデスマイバッハ『GLS 600 4MATIC』を初公開した。

メルセデスマイバッハは、メルセデスベンツの上に位置する超高級車ブランドだ。現在、4ドアサルーンのメルセデスベンツ『Sクラス』をベースとしたモデルをラインナップしている。

広州モーターショー2019で初公開されたメルセデスマイバッハGLS 600 4MATICは、ブランド初のSUVだ。車名の「GLS」とは、メルセデスベンツのフルサイズSUV、GLSの新型がベースと示している。メルセデスマイバッハGLS 600 4MATICと競合するのは、ロールスロイス『カリナン』やベントレー『ベンテイガ』など、ウルトララグジュアリーSUVだ。

押し出し感が強調されたフロントマスク

フロントマスクは、押し出し感が強調された専用デザインだ。大型フロントグリルには、垂直のクロームストラットが配された。サイドウィンドウ周りやサイドシルパネルには、効果的にクロームがあしらわれる。アルミホイールは専用デザインの22インチまたは23インチ。23インチバージョンはフロントグリル同様、「ピンストライプ」テーマを反映している。メルセデスマイバッハ GLS 600 4MATICメルセデスマイバッハ GLS 600 4MATIC

小さな十字リブを備えたテールパイプは、メルセデスマイバッハのアイデンティティを強調するものだ。Dピラーなどには、メルセデスマイバッハのブランドエンブレムが装着される。専用のツートン塗装は、8種類の異なるエレガントな色の組み合わせが可能だ。

ボディサイズは全長5205mm、全幅2030mm、ホイールベース3135mmだ。新型GLS(全長5207mm、全幅1956mm、ホイールベース3135mm)に対して、全幅は74mmワイド化された。3135mmのホイールベースは同数値だ。

至れり尽くせりの空間

インテリアには、吟味された素材を使用し、静粛性や広さを追求した。後席の乗員を重視して、電動リクライニングリアシートを採用する。シートやダッシュボードは、上質なナッパレザーで仕上げられた。オプションで、さまざまなレザーが選択できる。ローラーブラインドを備えた電動パノラマサンルーフが標準装備された。マッサージシートも標準装備する。メルセデスマイバッハ GLS 600 4MATICメルセデスマイバッハ GLS 600 4MATIC

オプションの大型センターコンソールを選ぶと、後席は独立2名がけとなる。この大型センターコンソールには、折りたたみ式テーブル、シャンパンボトル用のスペース付き冷蔵庫が装備される。シルバーシャンパンフルートも、純正アクセサリーで選択できる。

ドアを開くと、車高がわずかに下がり、照明付きのランニングボードが静かに、かつ速く(約1秒で)出現、乗降性を向上させる。このランニングボードは、陽極酸化アルミニウム製とした。

3トンに迫る車体で0~100km/h加速4.9秒

パワートレインは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給したユニットだ。スポーツカーのメルセデスAMG『GT』譲りのこのエンジンは、最大出力558hp/6000~6500rpm、最大トルク74.4kgm/2500~5000rpmを引き出す。

トランスミッションは、9速ATの「9Gトロニック」。駆動方式は、フルタイム4WDの「4MATIC」で、駆動トルクの可変配分が可能だ。このパワフルなV8ツインターボが、車両重量2785kgの車体を、0~100km/h4.9秒で加速させる。最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。メルセデスマイバッハ GLS 600 4MATICメルセデスマイバッハ GLS 600 4MATIC

モーターがアシストする「EQブースト」

「EQブースト」を採用する。これは、エンジンと9速ATの間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。ブースト時には、このモーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。

48V電気システムにより、ハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行う。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に十分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。

また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性、静粛性に貢献する。

「E-ACTIVE BODY CONTROL」を備えた「AIRMATIC」サスペンションを標準装備する。フルアクティブサスペンションは、オプションだ。路面の凹凸を効果的に抑える、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「赤色くるー!!」2026年モデルのカワサキ『エリミネーター』に熱視線!新カラー&グラフィック追加へ
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る